オーボエやサックス、クラリネットなどの話題で、「リード」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
上の3つの楽器はどれも「リード楽器」と呼ばれるのですが、「リード楽器」以外にもリードというしくみで音を出す楽器があります。
ちょっとややこしい説明になりましたが、今回の記事を読んでいただければ疑問が解消されるかと思います。
最後まで読んでいただければ嬉しいです。
リードとは
リード(reed:葦)とは、木管楽器の唄口の部分に取り付けられた薄い木片のようなものを一般に「リード」といいます。
このリードを取り付けたマウスピースから息を吹き込むことで、まずはリードが振動し、それが楽器全体に伝わります。
上で「薄い木片のようなもの」と書きましたが、リードは木でできているわけではありません。
ケーンや葦というイネ科の植物を薄くカットして作られています。
植物からできているため、割れたり欠けたり、個体差があるなど、難点があるのですが、現代ではそんな難点を克服した樹脂製リードというものも登場しています。
シングルリードとは
名前の通り、硬いマウスピースの一方に「1枚のリード」を固定して、音を出します。
クラリネット、サキソフォンなどはこのシングルリードと呼ばれるしくみの楽器です。
ダブルリードとは
こちらは、「2枚のリード」を使って音を出します。
オーボエやファゴットがダブルリードと呼ばれるしくみの楽器です。
ストローを潰して吹いたり、葉を筒状にして吹く笹笛も同じ原理です。
シングルリードとは違い、マウスピースは使いません。
その他色々…
薄い木片のようなパーツそのものも「リード」と呼び、プレイヤーが日常的に触れるので、
上のダブルリードとシングルリードが有名ですが、他にもリードと呼ばれる発音機構のものがあります。
・リップリード
トランペットやトロンボーンのように、唇を震わせて音を出すしくみをリップリードと呼びます。
リップリードの楽器を「金管楽器」と呼びますが、スーザフォンや法螺貝、ブブゼラ、セルパンなど金属以外で作られている金管楽器も存在します。
・エアリード
フルートやリコーダーの発音のしくみをエアリードと呼びます。
息を唄口の角に当てることで、音を出すしくみです。
詳しくは、こちらでも紹介していますので、よろしければご覧ください。
・フリーリード
ハーモニカやリードオルガン、鍵盤ハーモニカ、笙(しょう)などの発音のしくみをフリーリードと呼びます。
これまでご紹介した楽器は楽器の管の長さを変えて音程を変えていましたが、これはリードそのものの長さや厚さを変えることよって音階を作ります。
音程の変え方が違いますが、「1枚のリード」を使う点ではシングルリードの仲間とも言えます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
このように様々な楽器が「~リード」というしくみで音を出しています。
他にもこんなことが知りたい!などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せいただければと思います。
当店では、
- フルート/ピッコロ
- オーボエ
- クラリネット
- サックス
- トランペット/コルネット
- ホルン
- ユーフォニアム
- トロンボーン
- マウスピース/リガチャー
といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!
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