銀製フルートに刻まれた3ケタの数字の正体は? 

銀製フルートをよく見ると、「925」や「900」などの3ケタの数字が書いてあります。 これはシリアルナンバー(・製造番号)ではありません。 今回はこの3ケタの数字のヒミツについてご紹介いたします。 数字の意味とは? 刻印の種類は「925」「958」「900」「970」「997」などがあります。 この数字を見ただけでピンときた方もいらっしゃるのではないでしょうか? これは銀製フルートの金属の銀の含有… 続きを読む

捨てないで!サックスの黒いキャップ 

サックスを購入したときに本体の上側についているこのキャップ。 新品の服に付いている仕付け糸のように、使い始めたら捨てても良い!というものではありません。 今回はこのキャップがどんな役割を持っているのか?を紹介いたします。 黒いキャップの正体は? これはメーカーによってエンドキャップやエンドプラグなどと呼ばれています。 今は黒いプラスチック製のものを多く見ますが、中には金属や木でできているものも… … 続きを読む

クラリネット、サックスのジョイント部になぜコルクを使うのか? 

演奏時の姿ではわかりませんが、クラリネットを分解するとジョイント部分にコルクが貼り付けられています。 なぜわざわざ「コルク」を貼るのでしょうか? 今回は、コルクの特徴やから見る、管楽器のパーツにコルクを使う理由をご紹介いたします。 コルクとは? コルクとは、コルク樫というスペインを中心とした地中海沿岸で多く生産されている木の樹皮を加工して作られた素材です。 樹齢約20年以降9年周期で木の皮を剥ぎ取… 続きを読む

ダブル・シングル・それ以外にも!?リードについて 

オーボエやサックス、クラリネットなどの話題で、「リード」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 上の3つの楽器はどれも「リード楽器」と呼ばれるのですが、「リード楽器」以外にもリードというしくみで音を出す楽器があります。 ちょっとややこしい説明になりましたが、今回の記事を読んでいただければ疑問が解消されるかと思います。 最後まで読んでいただければ嬉しいです。 リードとは リード(… 続きを読む

【金管楽器】銀色が多い楽器と金色が多い楽器の違いとは? 

中学、高校と吹奏楽部に所属していた私は、トランペット、ユーフォニウムは銀色が多く、ホルン、トロンボーンは金色という印象を持っていました。 楽器店に勤めている現在もそれは変わっていないのですが、先日ふいに「なぜユーフォニウムだけあんなに銀色が多いの?」と聞かれて答えに詰まってしまったので、今回はその答えを考えていきます。 銀色と金色の違い 金管楽器の管の大半は、銅と亜鉛の合金で真鍮と呼ばれる金色の金… 続きを読む

【初心者さん必読!】正しくできていますか?フルートの組立 

毎日なんとなくおこなっている楽器の組立、正しくできていますか? 試奏にいらっしゃった初心者さんの接客をしていると、たまにヒヤッとする組立をお見受けすることも…。 ぜひこの機会にご自身の組み立て方が間違っていないかご確認いただければと思います! 組み立て方 ここでは、私がおすすめする一例をご紹介します。 誤った組立によって、調整が必要になってしまう場合もあるので、ご自身の組み立て方と比べてみてくださ… 続きを読む

ラッカーとメッキとは?管楽器の仕上げの違い 

管楽器を買おう!とカタログで仕様を見比べていると、「クリアラッカー仕上げ」「銀メッキ仕上げ」など、仕上げも数種類あるのを見かけるかと思います。 今回は、意外と知らない「ラッカー」と「メッキ」の違いをご紹介いたします! ラッカー 「〇〇ラッカー仕上げ」と呼ばれますが、正確にはラッカー塗装仕上げです。 金属でできたサックスや金管楽器の表面にラッカー塗料を付着させ、管体やキィの金属の表面を守ります。 ク… 続きを読む

【初心者さん必読!】正しくできていますか?クラリネットの組立 

4月からクラリネットパートになって、先輩から色々な手ほどきを受けてきたクラリネット1年生の皆さん、 毎日なんとなくおこなっている楽器の組立、正しくできていますか? 試奏にいらっしゃった初心者さんの接客をしていると、たまにヒヤッとする組立をお見受けすることも…。 ぜひこの機会にご自身の組み立て方が間違っていないかご確認いただければと思います! 握ってほしくない場所 楽器には「握ってはいけないところ」… 続きを読む

国によって違う サクソルン属の楽器の名称 

先月は名前に「ホルン」が付く楽器を5つご紹介させていただきました。 今回はその中でも「バリトンホルン」「テナーホルン」などの、サクソルン属の楽器について、ご紹介していきます! サクソルン属とは そもそもサクソルン(saxhorn)属とは、サクソフォンを発明したアドルフ・サックス氏によって1840年代前半に発明された金管楽器を含む楽器群の総称です。 サックス氏は、ビューグルを元に、様々な音域の金管楽… 続きを読む

実はたくさんある!?名前に「ホルン」が付く楽器 

突然ですが、「ホルン」というとどんな楽器をイメージされますか? 皆さんがイメージされるのは、カタツムリのような丸い金管楽器ではないでしょうか?   ホルン(英:Horn 伊:Corno)という言葉は元々「動物のツノ」という意味で、動物のツノなどで作られた楽器(角笛)もホルンと呼ぶようになりました。 実はホルンと名のつく管楽器は、上の写真の楽器だけではないのをご存知でしたか? 今回はその中… 続きを読む