以前の投稿でスイッチャーの基本的な情報を紹介させていただきました。
※【エフェクターを楽々切り替え!「スイッチャー」ってどんなもの? 】
http://gakkikaitori.com/url/7t
スイッチャーの基本的な使用方法はエフェクターの切り替えになりますが、搭載されている機能によってはより高度で深い活用方法がございます。
今回はスイッチャー活用の幅がより広がる機能をひとつご紹介いたします!
【セパレートループ】
スイッチャーの各チャンネルのエフェクトループには、「シリーズループ」と「セパレートループ」がございます。
シリーズループとは複数のループを直列で接続したもので、通常のスイッチャーループのほぼ全てがこの仕様になります。
それに対しセパレートループとは、複数ループを搭載しているスイッチャーの中で独立しているループを指します。1ループにセンド/リターンに加え、インプットとアウトプットが搭載されていますので、 完全に他ループとは独立して使用することが可能となります。
このセパレートループはProvidenceのPEC4、One ControlのChamaeleo Tail Loop MKIIなど、プログラムスイッチャーに多く実装されていますが、この機能は以下のような使い方ができます。
【空間系と歪みを分けて接続したい・・・!】
空間系エフェクターは、歪みエフェクターやアンプのプリアンプと一緒に繋げない方が音質がクリアになると言われています。
それを実現するアンプへの繋げ方として、ギター本体と歪みエフェクターは通常のインプットに接続し、空間系はセンド/リターンに繋げるという方法が挙げられます。
この繋げ方なら歪みエフェクターはしっかりアンプの音を歪ませつつ、空間系はクリアなサウンドを出力することが可能です。
音質にこだわる方はこの繋ぎ方を実践したいとお考えになるかと思います。しかし接続の作業がかなり面倒だったり、スイッチャーなどで歪みと空間系を一緒に繋げることが難しいのではないかと感じるのではないでしょうか?そこで上記のセパレートループを活用すれば、以上の悩みを解消することができます
方法としましては、セパレートループに空間系をセッティングし、インプット/アウトはセンド/リターンと繋ぎます。シリーズループには歪みをセッティングし、インプット/アウトはギターとアンプのインプットに繋ぎます。
※以下の図のような接続となります。
このように繋げると、歪みと空間系を分けてアンプと繋げつつ、ひとまとめに接続できて尚且つ同時にコントロールができるのです。
このようにスイッチャーはエフェクターの操作性を向上させるだけではなく、サウンドを良くする工夫にも一役買います。他にも、スイッチャーを導入するとエフェクターのバッファーを通さずにすみ、音痩せも防ぐという効果も得ることができます。
音質にこだわる方にもたいへんおすすめの機材ですので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか!?
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