マイクを選ぶ時、ダイナミックにしてもコンデンサにしても、ネットなどで情報を探します。
口コミ、レヴューで決めるのもいいですが、さらに詳しく見るため、スペック表を見て決めることをお勧めします。
本当に必要なスペックを備えているか、の判断が容易になり「イメージと違った」という確率が格段に下がります!
さて、スペックとして表記されている項目としては
形式
指向特性
周波数特性
最大音圧レベル
出力インピーダンス
SN比
というのが多いですね。
それでは一つずつみてしていきましょう
●形式
大別すると、ダイナミック型とコンデンサ型があります。
ダイナミックはライブハウスやスタジオに常設されている手持ちマイクでよく使われます。
コンデンサはレコーディングや放送などで使われることが多いですね。
ダイナミックの方が耐久性に優れ、扱いやすいです。
一方コンデンサは、感度が良く綺麗な音で忠実に録る事が出来ますが、耐久性が低く、振動や湿気の影響で故障もしやすいです。
●指向特性
いくつか種類があります。
1,無指向(全指向)性 カバー出来る角度 360°
どの角度からも収音が出来るので、音楽ライブの場ではフィードバック現象が起きるので、使われる事は滅多にありません。
広いスタジオ、大きなホールを使った録音で、「部屋鳴り」(アンビエント)のような間接音を収録する場合に用いられる事はあります。
通常、芝居の台詞を拡声するための仕込み用として使用するのが主です。
2.単一指向性、カーディオイド (カバー可能な角度 130°程度)
特定の方向を捉えやすい性質を持っています。
指向性の角度は、一般的に振動板に対して垂直に設定されていて、その方向から入ってくる音を大きく捉えます。なので音の出ている方角に振動板の前面を向けるのが基本です。
単一指向性には、その他にも
スーパーカーディオイド (カバー可能な角度 115°程度)
ハイパーカーディオイド (カバー可能な角度 105°程度)
があります。
3.双指向性( カバー可能な角度 90°程度)
ラジオなどの対談用などに使用されます。
最近はヘッド本やイヤホンなどのノイズキャンセル機能にも応用されています。
●周波数特性
20Hz-20kHzのように書かれます。
要するに、どの程度高い音から低い音まで収音できるか、また、音の高低によって感度がどのように変わるかを表します。
ちなみに20Hzといえば、地響きのようなゴゴゴという感じで、20kHzは実際には聞こえないくらい高い音です。なのでこのくらいあればマイクとしては十分ですね。
●最大音圧レベル
マイクロホンが収音できる最も大きな音のレベルを表します。
●出力インピーダンス
出力側から見たマイクロ内部の交流抵抗の値です。
出力インピーダンスが低いほど、大きな電力を負荷に供給でき、負荷の変動が出力に影響しにくくなります。
●SN比
信号(Signal)と雑音(Noise)の比率です。
数値が大きいほど雑音が聞こえないので、よりよいマイクといえるでしょう。
まとめ
まずはマイクの用途を決め、それに合った形式、指向性を選び、そのうえで周波数特性やその他の数値を見比べ、価格との兼ね合いも考え、決定すると、満足のいくマイクを選ぶことができるでしょう。
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