ギターを選ぶ際の大きな判断基準になるピックアップ。初心者の方には何が違うのかいまいちわからないことも多いかと思います。今回はよく見かけるピックアップの特徴について紹介させていただきます。
シングルコイル・ピックアップ
フェンダー製ストラトキャスターや、テレキャスターなどに標準搭載されるタイプのピックアップです。最も基本的な構造となっており、6つ並んだポールピースによりそれぞれの弦の振動を拾います。高域が煌びやかで歯切れのよいサウンドとなっており、繊細なプレイでのピッキング・ニュアンスの表現などが得意となっております。
◎:細かなニュアンス感などの再現が得意
×:ややノイズが多い
ハムバッキング・ピックアップ
セス・ラバー氏により開発されたピックアップです。ギブソン製レスポールやSGなどに採用されているモデルです。シングルコイル・ピックアップで発生していたハム・ノイズを軽減するために、2つのコイルを逆位相で接続したモデルとなっています。コイルが増えた分、単純に出力も大きくなったハイパワーなピックアップで、ハードロックやヘビーメタルなどで人気があります。また出力が高い分、フロント・ポジションでは甘くメロウなサウンドを出すことができるのでジャズなどでも活躍しています。
◎:出力が高く、ハイパワーなサウンド。ノイズも少ない。
×:歯切れのよいサウンドは苦手。カッティングなどにはあまり向いていない。
P-90タイプ・ピックアップ
ギブソン製レスポール・スペシャルやSG Jrで採用されているピックアップです。基本構造はシングルコイル・ピックアップと同じですが、コイルの巻き方の違いから、サウンドには大きな違いがあります。よくハムとシングルの中間的サウンドと言われており、ハムバッカータイプ・ピックアップにシングルコイル・ピックアップ特有の歯切れの良さをプラスしたようなサウンドです。近年ではBUMP OF CHICKEN やサンボマスターのギターボーカルがレスポールスペシャルを愛用していることもあり、人気がありますね。
◎:シングルコイルとハムコイルの中間のような扱いやすいサウンド。
×:上記2種と比べ、リプレイスメント・ピックアップの種類が少ない。
アクティブタイプ・ピックアップ
上記三種のピックアップとは異なり、バッテリーの電力によりサウンドを増幅するタイプのピックアップです。ノイズレス、パワフル、ロングサスティーンという三拍子が揃ったピックアップで、メタラーなどに特に人気があります。
◎:コンプ感のある長いサスティーン&超ノイズレスを両立
×:他と比べ取り付け難度が高い。ギターに加工が必要なことも。
最後に
いかがでしょうか?少しは参考になったようであれば幸いです。その他にもトースター・ピックアップや、リップスティック・ピックアップ、ミニハムバッカーなど種類はたくさんございます。分からないことなどありましたら何でも店頭のスタッフにお尋ねくださいね!
コメント
モモセのコリーナVを使用しておりますが
HM/HMを弾く時に物足りなく感じます。
ジョン・サイクスのような音を出したいのですが
ピックアップを替えてもダメでしょうか?
ダンカンのSH-5を考えていますが
他におすすめの物はありますでしょうか?
コメントありがとうございます!
コリーナVということでしたら、ボディが軽量なこともあり、サスティーンや重低音はやや苦手なのではないかと推測します。
HMなど強い歪みを求めるジャンルの場合、ピックアップの出力は高めのものを選択されることがお勧めなので、現在検討されている「Seymour Duncan SH-5」も相性は良いのではないでしょうか。
一方、「ジョン・サイクスのような音」という明確な目指すサウンドがあるようでしたら、彼が使用していると言われている「Gibson Dirty Fingers」も選択肢に入れてみるのも良いかもしれません。
ジョン・サイクス氏は重たいレスポール・カスタムを使用しているため、同じ音にはなり得ませんが、同じ方向性のサウンドにはなるかと存じます。
個体差や好みなどもあるため、少し曖昧な回答となってしまうことをお詫びいたします。
それではたちつてとうちゃん様のお気に召すサウンドが見つかることをお祈りいたしております!