良い歪みを買う 

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今回の記事は”良い歪みを買うぞ”ということについて考えたときに浮かんだ内容です。

夏はセールがあったり、社会人の皆様は賞与があったり、学生さんは7月からバイトをつめて入って8月初めにたくさんお小遣いが入ったり。
いつもよりお買い物をしたい気分になって…というシーズンですが
皆様は最近、なにか買い物をしましたか?
私も前から欲しかった物を購入しました。

という前置きはさておき、頻繁に買い替えることがないギター関連ですが
頻繁に買い替えられているなぁと思う機材があります。

それは 歪み関連です。

ファズ使っていたけどディストーションに…といった感じではなく
ディストーションから別のディストーションに、オーバードライブから別のオーバードライブに
しかも似たような価格帯のものにといった買い替えに出くわす場面があります。
私もギタリストなのですが、別のパートの方からすると奇妙な光景なのかなと感じます。

やはりギタリストの個性とイコールで結び付くことの多い音色であるだけに起こる現象なのかもしれないですが

試奏で一発で運命の歪みペダルがわかったら経済的だと思いませんか?
その前の準備段階、歪みの作り方、基礎編です。
…..イレギュラーももちろんあります。

そもそも歪みってなに?

歪みの歴史に関してはネット上でたくさんの文章があるのでシンプルに説明したいと思います。
(スピーカーに傷をつけてレコーディングしたなどの話があるそうです。)

“音の入力値を大きくし、アンプの許容範囲を超えることで生まれたサウンド”

歪みの音作りのヒントになるのはこの文章だけです。
ゲインが”入力値” アンプの許容範囲が”レベルのツマミ”(これに関しては機種にもよりますが)”アンプのボリューム”だと思っていただいて結構です。

バンドに適したボリュームに対してどれだけのゲインをかけるかで作るのが基本的な構造です。

やるジャンルによって適したゲインの量があるので必然とエフェクターの種類が決まり
なかにはアンプで十分な場合もありますね。

–どうすれば良い歪みが作れるのか。

先ほど、

バンドに適したボリュームに対してどれだけのゲインをかけるかで作るのが基本的な構造です。

と言いました。
歪みペダルはイコライザやツマミがたくさんついているものもありますが、入力信号を大きくする役割でしかありません。
なにが言いたいのかというと
綺麗なクリーンの音をアンプだけで作れているか?というのがペダルでの歪みの第一段階なわけです。

アンプの設定の基本

1.Bass Middle Treble を12時の方向、フラットにする。
2.想像している作りたい音に必要な音をあげる。
(MiddleさえまぁまぁあげればギターっぽくなりますがTrebleもあげて音がこもらないようにするのがポイントです。)
3.上げていって不要になった部分を下げる。(この段階が大事です。)

3に関してはとても大事です。低い部分をベースに譲ってやったほうがバンドサウンドはクリアになります。Bassはほんのり心地よいところに。むしろ動かさないくらいでうまくいくかもしれません。

※イコライザのあげ方で音がかわります。

Bass Middle Trebleが 5:8:7の設定にしたとして、
そのMiddleの8が10に一度あげてから下げてその位置にいるのか、5からあげてそのまま8にいるのかで音が違います。
うまいギタリストがアンプのイコライザを何回も動かしているのはそのためです。
上手いギタリストというのは、耳で丁度よい塩梅を見つけるのがうまい人といえるかもしれません。

アンプが決まったら次は歪み

アンプでクリーンが作れたら次は歪みです。
バンドに適したボリュームに対してどれだけのゲインをかけるかがキーです。
ゲインをあげたらボリューム(ここではエフェクターのレベル)を下げる
のが基本動作です。レベルの程よい値も触っていて見つけられるかと思います。

エフェクターのツマミを12時の方向にしてからゲインの量を調整する
ゲインやトーンをあげたらレベルを下げるといった具合に調整していきます。

欲しいサウンドが決まれば出来上がり。

いままでなんとなくで音作りをしていた方はぜひやってみてください。

裏技

長く説明させていただきましたが、一発で歪みの音作りを上達させる方法があります。

それは、

スタジオに個人練習で入ってマーシャルの真空管アンプを大きな音量で歪ませて演奏することです。

一言一句間違えずに覚えてはいないのですが、スタジオとレーベルを経営されている方がTwitterのアカウントで一度このような旨の発言をされていたのを思い出します。
「アンプシミュレーターを上手く鳴らせるギタリストは、アンプの歪み方。本物。を知っているからシミュレーターもうまく鳴らすことができる。」

アンプシミュレーターはエフェクターと似て非なるものですがエフェクターの歪みはアンプでの歪みをシミュレートするところからスタートしたのを考えると関連のないことでもないと思います。

悩んでいろいろな記事を検索したり書籍を買うのもいいですが、実機を触って遊びの中での発見というものはなにものにもかえがたいものではないでしょうか。

そのうち優秀なエフェクターやアンプシミュレーターが出てきてそちらがメインになったときに”本物”を扱ったことがあるかどうかというのが他のギタリストとの差に繋がるのではないでしょうか。

ギター担当:丹

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