本当の寿命は・・・?! 

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8月といいますと、お盆や夏休みでイベントごとも多くなる時期でございます。
各地で花火大会やお祭りなどが行われますので行かれた方も多いのではないでしょうか?

そして祭りの後に「どうしたものか・・・」と思い悩む代名詞といえば

「金魚すくいの金魚」

ではないでしょうか。

私の周りにも、お子さんをお持ちの方がちらほらと出てきだした年齢でございまして毎年のように

「金魚いらん?」

とか

「金魚どうやって飼ったらいい?」

というようなやり取りが繰り広げられております。

その後、数か月して聞いてみると
「かわいそうだったんだけど死んでしまってね」
といった報告を受けたりします。

このような経験をした人が多いからか、

<金魚=寿命の短い魚>

というイメージをお持ちの方が多いのですが、

【適正な飼育をしてやると10年ぐらいは生きれる魚】

と言われております。

この一連のやり取りをしている時にいつも思い出すのが、(楽器に携わる人間の職業病なのかもしれませんが(笑))
【真空管】なのでございます。

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真空管の技術というのはかれこれ100年以上前から存在しており、今となっては非常にアナログな手法ながら、一部の層から熱烈に支持され今尚現役で生産されているという稀有な存在であります。

さて、真空管と聞きますと、どういった印象をお持ちでしょうか。
「取り扱いが難しく、寿命も短く、管理にお金が非常にかかるもの」
というイメージの方が多いのではないでしょうか。

しかし、真空管の寿命はパワー管は約5000時間、プリ管は約10000時間と言われております。
毎日一日中使用するものではございませんし、通電しなければ消耗しないと言われておりますので毎日2時間使ったとしても単純計算で2500日持つ計算になります。
年計算しますと【6年以上、プリ管はその倍】になりますよね。
(もちろん急激に負荷をかけて無理をさせて真空管を使うのがギターアンプですので上記の時間通りとはいかないでしょうが)

そんなどちらかというと「丈夫」な部類に入る機器がなぜ寿命が短いと思われるのでしょうか。
それは、悲しいかな誤った使い方が横行しているからと言わざるを得ません。

適正な電圧・電流を流していない、暖気を行わない、電源をつけていきなり極端なセッティングにしてしまっている、キャリーでガラガラ悪路を運んでしまう・・・etc…

いろいろなことが挙げられるかと思います。

「練習スタジオでの1分1秒が惜しい」、「LIVEのリハの時に一つでも多くの所を確認したい!」

といった気持から時間短縮の為に急激な操作をしてしまうという気持ちもわかりますが・・・

そういった一つ一つのことが寿命を縮めていってしまう要因と考えられるのでございます。

本来ならもっと丈夫なイメージがあってもいい真空管。
やはり適正な使い方というのは非常に大事な事でございます。
初心に戻って、正しい使い方をもう一度調べてみるとお持ちの機材達が長生きになるかもしれません。

 

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