意外と見落としがちなスケール(弦長)の重要性 

一般的にベースには「ショート」「ミディアム」「ロング」「スーパーロング」など様々なスケール(ナットからサドルまでの弦の長さ)がございます。
あなたがお持ちの楽器のスケールはどれに当てはまるでしょうか?
実は自分が使っている楽器のスケールをすぐに答えられるプレイヤーは意外と多くありません。

「なんとなく持った時にしっくりくるから。」と知らず知らずのうちに自分に合ったスケールの楽器を使っていると思います。
もちろん、感覚的にそう思う楽器を使うことも非常に重要ですが、各スケールの特徴を知ることでより自分に合った楽器を見つけることが出来るのではないでしょうか。
今回は各スケールについてまとめてみましたので、是非楽器選びの参考にしていただければ幸いです^^

ショートスケール(30インチ/762mm)

ショート

ムスタングベースやバイオリンベースはショートスケールが採用されたモデルが多いですね。
スケールが短い分フレットの間隔も狭いので、手の小さな方や女性の方にも弾きやすく、初めてベースを手にする方でも比較的扱いやすくなっております。
反面テンションが緩いので、サスティーンやピッチの安定感には欠けてしまうこともあります。
また、ショートスケールに慣れてしまうとロングスケールへ持ち替えた際に多少違和感が出てしまい、弾き づらさを感じてしまうかもしれません。

ミディアムスケール(32インチ/812.8mm)

ミディアム

ショートとロングのちょうど中間くらいのスケールで、Fender Japanのジャズベースでミディアムスケール 仕様のモデルも発売されていますが、ロングスケールに比べると数はあまり多くありません。
Killerのベースにも採用されているスケールですが、一般的には速弾きをするには最適とも言われています 。

ロングスケール(34インチ/863.6mm)

ロング

多くのベースに採用されている一般的なスケールです。
ベースの定番と言われている、ジャズベ、プレべ、スティングレイなどのモデルは全てロングスケールを採 用しております。
おそらく多くの方が持った時に違和感を感じない、ちょうどいいスケールなんではないでしょうか。

スーパーロングスケール(35インチ~/889mm~)

スーパーロング

スケールを長くすることによりLow-Bのテンション感を適正に保つことが出来るということで、多弦ベースに 多く採用されているのがスーパーロングスケールです。
YAMAHAのTRBシリーズなどが代表的なモデルになりますね^^
ショートスケールとは逆にフレットの間隔が長くなるので、手の小さい方は少し弾きづらさを感じてしまう かもしれません。
そして気をつけなければいけないことは、ロングスケールの弦では短いので、必ずスーパーロングスケール 用の弦を張るように気を付けてください!

その他スケール

その他スケール
メーカーによっては上記以外のスケールのモデルも数多くございます。
定番どころで言いますとRickenbacker 4000シリーズ(33 1/4インチ)、Gibson Thunderbird(34 1/4インチ )などがございます。
これ以外にも28インチや36インチなど、様々な種類のスケールを採用したベースもございます。

スケールの測り方

スケールの種類はだいたいお分かりいただけたかと思いますので、次は測り方についてみていきましょう。
冒頭にも述べさせていただきましたが、スケールとは「ナットからサドルまでの長さ」を差します。
ですが、メジャーなどでその長さを測っても正確な長さは測れません!
というのも、オクターブ調整をサドルによっておこなっているので、サドルの位置がばらばらであることが原因なのです。
ではどう測ればいいかといいますと、ナットから12フレットまでの長さを測り、そしてその長さを2倍すれば最も安定した数字が測定できます。

測り方
例えばナットから12フレットの長さが432mmであれば、その楽器のスケールは2倍の864mm(ロングスケール) となりますね!
これによってより正確に楽器のスケールを把握することが可能です!

まとめ

スケールによってもメリット・デメリットはございますが、プレイスタイルや演奏法、多弦ベースかどうか などを考慮して、自分にぴったりのスケールの楽器を見つけましょう。
「このベースなんか弾きやすいな」と思ったら、一度スケールを確認してみるのもいいかもしれませんね^ ^

 

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