デタッチャブルベル 組み立て時の嫌な音の改善法 

ベルの取外しが可能なタイプのホルン “デタッチャブルタイプ” をご使用になられているホルン吹きの皆さん、
楽器をケースから出して組み立てる時、または外すときに『キー』や『ギー』という嫌な音に悩まされてはいないでしょうか?

吹き始め前と後にあの音を聞くと少し気分が下がっちゃうな…なんてこともありますよね。
今回はあの異音の原因と改善法をお話していこうと思います。

異音の原因

まず、キーキー鳴る嫌な異音について。
状態としては、嵌合部分のスクリューネジの滑りが悪くなって異音が鳴っている、といったことになっています。

では、なぜ滑りが悪くなっているか。
これはベル付け外しの時の金属の摩耗により、少しずつ金属の削りカスがネジの部分に蓄積されていっているからなのです。

目には見えないほど小さい削りカスなので目で見るだけでは気付きにくいですが、
異音だったり動きの悪さから、これは汚れが溜まっているな?と気付くことが出来ます。

修理をしていてよく聞くのが、滑りが悪いならオイルをさせばいいじゃないかという声です。
「滑りが悪い→オイルで滑りを良くする」
という考えは間違ってはいませんが、汚れが溜まっている状況には変わりないので根本的な解決には至りません。
むしろそのオイルがケース内のホコリを引き付けて、余計に動きが悪くなってしまったりします。

嫌な音の改善法

では、異音がする時に何をすればいいのか。実は答えは簡単なのです。
柔らかい布やガーゼで、ネジ山とネジ受けになっている嵌合部分を拭いてください。

金属の削りカスが汚れとなって溜まっていると、布に黒く汚れがつくと思います。
楽器の構造は精密なものですので、この些細な掃除だけだも異音はかなり改善されます。



この掃除で改善しないときは、
ネジ部分にオイルを少しだけさしてベルを嵌合、ベルを外してもう一度ネジの部分をしっかり拭き取るという方法が個人的にオススメです。
布で届かないところの汚れも一回目より拭き取りやすくなります。

ここでオイルが残っているとホコリを引き付ける原因になってしまうので、
オイルが残らないようにしっかり拭き取ってくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
嫌な異音がする時は、しっかりとした掃除でスムーズで静かなベルの動きを取り戻しましょう!

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