金管楽器の長期保管にはご注意を! 

置きっぱなしの金管楽器を久しぶりに吹いてみようと出してみたら、
“全部の抜差管が抜けない!レバーやピストンもピクリとも動かない!”
…といった経験がある方はいらっしゃいますでしょうか。

継続的に吹いている方だと、そんなこと起こるわけないでしょ…と思ったりもしますが、実はよくある事例なのです。

そんな時、楽器は一体どんな状態になって動かなくなっているのか、
また、長い間吹かない場合の保管方法についても、今日はお話していこうと思います。

動かなくなる原因

吹いていた現役時代はちゃんと動いていたのに久しぶりに出すと動かなくなっている…!という場合、
緑青錆(ろくしょうさび)の発生が原因で動かなくなっていることが多いです。

緑青錆とは、文字の通りの緑色の錆のことです。
金管楽器の管には真鍮という素材が使われていることが多く、水分が残っていると赤い色の錆ではなく、緑色の緑青錆が発生します。

古いオイルやグリスが蓄積されている場合も、それが変質してしまい、固まる原因をつくっていることがあります。
また、オイルが満ちていると防錆効果があるのですが、長期間置いていると揮発(きはつ)して乾いた状態になってしまうので、これも動かなくなる原因と言えます。

がっちり固まってしまった抜差管やレバーやピストンは、無理をして動かそうとすると歪んでしまったり、ハンダ付けしてある所が外れたりと二次災害が起こりかねません。
固まった!と思ったら自分でどうにかしようとせず、リペアマンがいる楽器屋さんに持っていくことをおすすめします。

固まらないようにする対策とは?

では、どうすれば長期間保管後に固まってしまうトラブルを防げるのか?
実はたった2つのことを長期保管前にしっかりやるだけで、久しぶりに楽器を出した時に絶望する確率は格段に減らせます。

・水分をしっかり取る
・古いオイルやグリスを拭き取り、新たに差しなおす

これをすると錆の原因を取り除けるため、固まってしまうのを防ぐことが出来ます。

ホルンなどのロータリー楽器のロータリー部分は、簡単に分解できないのでオイルを差すだけになりますが、
抜差管やピストンはガーゼを使って古いオイルやグリスを拭き取り、スワブやガーゼで水分を除去、新たにオイルやグリスを差しなおします。

月に1回、楽器のオイルが乾いていないかを確認すると更に安心です!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
金管楽器の長期保管前には、充分なお手入れを意識してみてください。

もし既に固まってしまっている楽器が手元にある方は、リペアマンがいる楽器屋さんへ!

当店では、
・フルート/ピッコロ
・オーボエ
・クラリネット
・サックス
・トランペット/コルネット
・ホルン
・ユーフォニアム
・トロンボーン
・マウスピース/リガチャー
といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!

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