リッケンバッカーのベースといえば、
お世辞にも扱いやすいものではありませんが、個性的なルックスとサウンドで今もなお絶大な人気を誇るベースです。
今回はそんなリッケンバッカーベースをご紹介していきます。
RICKENBACKERとは
1931年創業のアメリカの楽器メーカー。
世界で初めてエレクトリック化されたギターを商品として発売したことでも有名で、エレクトリック・ギターの先駆者的存在。
1960年代にはビートルズのメンバーがリッケンバッカー製のギターやベースを使用した影響でフェンダーやギブソンと並ぶ人気メーカーとなりました。
ベースモデルの登場は1PU仕様の4000が1957年とジャズベースよりも早く、2PU仕様の4001は1961年と柔軟に商品開発に努めていたことが伺えます。
ベースの特徴
主に4000シリーズは、メイプルボディ/メイプルスルーネックという構成で作られており、非常にアタッキーでヌケの良いサウンド+ロングサスティーンが特徴です。
スケールは845mmとジャズベースに比べて短く、少し弛いテンション感。
指板のローズウッドも塗装されており独特の弾き心地となっています。
ピックアップ
写真は4001のリイシューモデル、ホースシューと呼ばれるリアPUとトースターと呼ばれるフロントPU。
各PUの個性が強く、リアは硬質でゴリッとした腰高なトーン、反してフロントPUは輪郭のはっきりしない低音の効いてモコモコとしたトーンをしています。
セレクターや各PUのヴォリューム/トーンのコントロールで意外と音作りの幅は広い。
トラスロッド
ネックの反りを調整するためにトラスロッドが仕込まれているのですが、一般的には1本のところリッケンバッカーのベースにはなんと2本も仕込まれています。
(6弦~の多弦ベースには複数本のロッド仕込まれているモノもある)
これにより調整自体は難しくなるものの、1本だけでは解消できない捻じれなどの不調にも対応できるようになっています。
2本のロッドはトーンにも影響しており、金属の割合が多くなり金属的でアタッキーなリッケン独特のサウンドに一役かっています。
ブリッジ
メタリックで大きいインパクトの強いブリッジ。
オクターブチューニングの調整がやりづらかったり、ミュート機構がピッキング時に邪魔になったりと
あまり機能的な面でいうと褒めようのないパーツですがその存在感は大きく、
カッコよければ良し!細かいことは気にしない!ロック的なマインド感じます。
使用アーティスト
・ポール・マッカートニー(The Beatles)
バイオリンベースのイメージが強いポールですがビートルズ後期からは4001をメインベースとして使用しています。
・クリス・スクワイア(YES)
ホワイトカラーの4001を使用し、攻撃的なサウンドでテクニカルなフレーズを弾き倒す。
彼にリッケンの魅力を教えてもらった人も少なくないのでは?
・ジェニー・リー・リンドバーグ(Warpaint)
ロサンゼルスのアート・ロックバンド”Warpaint”の女性ベーシスト。
ホワイトカラーの4001をフェンスを付けたままプレイする姿はグッドセンス。
・ゲティ-・リー(Rush)
・レミー・キルミスター(Motorhead)
・ロジャー・ウォーターズ(Pink Floyd)
・クリフ・バートン(Metallica)
等
いかがでしたでしょうか?
この記事で少しでも興味がでましたら、今までリッケンに縁がなかった方も店頭で見かけたら是非試してみてください!
担当:前田
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