音のニュアンスの違い~金管楽器~ 

音のニュアンスの違いとは?と思われた方も多いと思いますが、金管楽器は同じ金属のマウスピースで唇を震わせて発音をしますよね。
トランペットとチューバが音程が違うのは、大きさが違うからだとなんとなく想像がつくかなと思います。

では、トロンボーンとホルン、ユーフォニアムは音色は似ていますが、音のニュアンスが違うのはなぜなんでしょうか?
今回は、その音のニュアンスが何で変わっているのかご紹介いたします!

音の高低差は管の長さで決まる

トランペットとチューバで上記のように例で上げていましたが、音の高低差は管の長さで決まります。

管を一直線に伸ばすと以下のような長さになります。

トランペット:約140cm
テナートロンボーン:約120cm
テナーバストロンボーン:約270cm
ホルン:約280~360cm
ユーフォニアム:約270cm
チューバ:約540cm

チューバの管長が思ったより長いなあと知った時はびっくりしました。笑
そりゃ重いわけです。。

この数値からも見られるように、高音部を担当する楽器ほど短く低音域を担当する楽器ほど長くなっています。

音のニュアンスは管の巻き方で決まる

上記の長さを見ると、トロンボーン、ホルン、ユーフォニアムはほとんど同じ長さになっています。
しかし、全く同じ音かと言われるとそれぞれに違ったニュアンスがあると思います。

ホルンやユーフォニアムは、丸く柔らかな音色である反面、トロンボーンはトランペットのような直管楽器らしいはっきりとした音色を持っていると思います。
これは、マウスピースからベルまでで「どれだけ管を巻いたか」がポイントになり音のニュアンスを決めています。

巻き方によってなぜ変わるのかというと、多く巻くことにより管の内側に音が衝突することでだんだん角が取れていって柔らかさのある音になっていきます。

ですので、あまり巻き数の多くないトロンボーンははっきりとした音色であり、基本的に巻いていて直線部分が殆どないホルンは、非常に柔らかい音色となっているのです。

まとめ

いかがですか?
言われてみればと言う感じだったかもしれませんね。
ただ巻き方だけでここまでニュアンスが変化するのも面白いなと思いました。
今回の豆知識を見てくださり、小さなナゼ?が見つかりましたか??
気になることがございましたら、お声をいただけますとご紹介させていただきます!

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