~木管楽器 リガチャーの選び方ガイド~ 

ますます暑さが強まるなか、大人になっても青春の思い出ともいえる夏のコンクールが刻々と迫っていますね。
練習の大詰めまでは少しまだ時間がある今の時期に、より良い響きを求めたくありませんか?
また、”音色が思うようにいかずどうすればいいか分からない”なんてお悩みはありませんか?

そんなお悩みを少しでも解決してもらえるよう今回は「リガチャーの選び方ガイド」ということでリガチャーについての豆知識をご紹介します!

リガチャーの魅力

音色をひと味もふた味も彩ってくれるリガチャーには素材や形、それによる音の特徴が異なります。

私がクラリネットを演奏する中で、はじめは金属製のリガチャーを使用していましたが、
なかなか音にまとまりがなく悩んでおり、音色に「もう少しまとまりと柔らかさが欲しい!」と思い、金属製から革製のリガチャーに変えたことがありました。

そんな音色の悩みや他にも、より楽な吹奏感が良いなどご自身の好みに合わせて多種多様なリガチャーの中から選ぶことが出来るのです。

選ぶ準備も大切です

インターネット販売などが普及しておりますが、実際に試奏をして選ぶことをおすすめいたします。
その際によりご自身に合うリガチャーと出合うためのポイントをご紹介いたします!

  1. マウスピースや楽器は普段使っているものを使う
  2. 吹きやすく少し慣らされたリードを2~3枚用意しておく
  3. 新しいリガチャーを試奏する前に一度いつも使っている慣れたリガチャーで吹いてみる

上記でご紹介したポイントを準備するのとしないのではやはり大きな差があと思いますので、ぜひご購入を考えているものがある方は準備をしてみてください。

どんな条件を求めますか?

選ぶポイントで一番重要なのは、これから練習や演奏をする際にどんな音を出したいのか、どんな風に演奏したいのかです。
しかし、どんな?どんな?といってもよく分からないことも多いのではないでしょうか。
ですので今回は、ざっくりと図でまとめてみました!


図の中には複数の特徴が重なるものもありますので、いくつか当てはまる場合には当てはまるものすべてを足した条件でリガチャーを探してみてもいいと思います。
上記図の特徴を持ったリガチャーをご紹介いたします!

柔らかい音色、まろやかな音色

ピンクゴールドメッキは、アクセサリーではお馴染みで、金に銅を混ぜた合金です。
音色の特徴以外にも遠鳴りする特徴もございます。
一方で革製のリガチャーは、音色の特徴以外に、やや抵抗感が増す印象がございます。そのため初心者向けとはされていないことがほとんどです。

他にも、コパー(銅製)のリガチャーもあり、落ち着きのある響きで柔らかく優しい音色が特徴です。

明るい音、華やか音

明るい音色といえば’’金メッキ’’
音色の特徴に加え、音の立ち上がりがクリアで初めてのリガチャーにも非常に使いやすいためおすすめです。

ピンクゴールドメッキは明るさと柔らかさのある音色を兼ね備えクラシック奏者には高い人気を誇ります。

落ち着いた音、まとまりのある音

革製は少々抵抗感が増すものが多いですが、安定感は抜群によくしっかり鳴らせるのが特徴です。
写真には写っていませんが、総銀製は中上級~プロ奏者を中心に圧倒的な人気を誇るリガチャーのひとつです。

他にも紐製のリガチャーもレスポンスが良いだけでなく、まとまりのある特徴もございます。

息が入れやすい、レスポンスが良い

写真左上は紐製リガチャーはSILVERSTEIN(シルバースタイン)のリガチャーで、
全音域ムラの無い鳴りと優れたコントロール性があり近年非常に人気を集めています。

写真右下は金メッキ製と見た目は似ていますが、表面にはゴールドラッカーが施されています。サックスではラッカー仕上げの方が吹きやすくて好みという方も少なくないようです。

図の中にある”一本ネジ”は言葉の通り締めるネジが一本であることを指します。二本ネジに比べて重さが軽くなり、息が入りやすく鳴るのが特徴です。また、二本のネジの場合締め具合のバランスを取る必要がありますが、一本ではその手間もなく簡単に操作できるのも特徴です。

まとめ

リガチャーはここには書ききれないほど種類や仕様があり、それらすべてを熟知し選ぶのはなかなか難しいです。
ですので選び方に迷った際には、ぜひ今回の記事を参考にしてみて下さい。

最後までご覧いただきありがとうございました!
「他にもこんなことが知りたい!」などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

当店では、

フルート/ピッコロ
クラリネット
オーボエ
サックス
トランペット/コルネット
ホルン
ユーフォニアム
トロンボーン
マウスピース/リガチャー
といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!

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