Fender 1969 Jazz Bass 1969年製
Fender 1969製 Jazz Bass を買い取りさせていただいました。
1960年に発表されて以来、現在でもスタンダードなモデルであることは言うまでもありません。
世代やジャンルを問わず使われ、継承されているデザインは、正に大発明。
楽器買取専門店のQsic(キュージック)では、不要になった楽器を買い取りしております。
神戸店やなんば店での店頭買取はもちろん、宅配買取サービスで日本全国のお客様から楽器を買い取っております。
本記事では、Qsicの楽器買取サービスをとおして入荷したお品の中でも、ひときわ価値が高い一品をご紹介します。
Fender Jazz Bass
ジャズベースが初めて発表されたのは1960年。
そこから、様々な改良が重ねられました。
- 1960年
ピックアップを、プレシジョンベースの形式から変更。
8個のポールピースを備えたピックアップを2基搭載。
ブリッジ側とネック側に装着することで、別々の個性を持ったサウンドをミックスできるように。
プレシジョンベースと比べて多彩な音作りが可能。
プレシジョン・ベースのナット幅が約44.5ミリに対し、ジャズベースでは約38.1ミリのナロウ・グリップに。
よりプレイヤビリティを高めているが、発表当時はプレシジョンベースのネックのほうが人気が高かった。
当時のエレクトリックベースプレイヤーは、ほとんどがアップライトも演奏していたため、よりグリップがアップライトに近いほうが好まれた。
コントロールにも特徴があり、2つの2連スタック・ノブ(2ボリューム、2トーン)という設計。
これが発表当初のデザインです。
- 1961年
前年からの仕様変更はなし。 - 1962年
ジャコ・パストリアスの愛機であるフレット・レスのジャズ・ベースの年代ということで特別な年代。
スタック・ノブが、62年の後半には2ボリューム・1トーンの3ノブ仕様に変更。
また、指板が“スラブ・ボード”から、Rに沿って貼られる“ラウンド・ボード”に変更。
この時期に、公式にデザインが定まったとされている。 - 1963年
各弦独立のフェルトミュートがなくなる(以前の年代のものでも、取り外して使用する人が多かった)。
ブリッジ~リア・ピックアップ間のアースがなくなる。また、12フレットのドットの間隔が狭くなる。 - 1964年
この年にポジション・マークが、真珠を模した人工素材であるパーロイドに。
ピックガードがセルロイドからプラスチックに変更。ピックアップのコイル・ワイヤーの被膜も変更。 - 1965年(この時期にFenderがCBS – Columbia Broadcasting Systemに買収される。)
ネックにバインディングが施される。 - 1966年製
指板インレイがブロック型に。また、ペグがFenderの刻印が入ったパドル・ペグに変わった。 - 1967年製
ネックに内蔵されたトラスロッドが変更。 - 1968年製
ヘッドにあるブランドロゴが、黒ぶちに金文字から、金ぶち黒文字のCBSロゴに変更。ネックやボディの塗装の下地がラッカーからポリエステルに変更。ペグが自社製クラブつまみに変更。
- 1969年製
オプションでメイプル指板が選択可能に。
発売から1969までの変化は、概ねこのようなものです。
また、60年代のフェンダー・ジャズ・ベースを象徴するプレイも多数存在します。
1967年にジャック・キャサディによって演奏された、ジェファーソン・エアプレインの「White Rabbit」。
その2年後にはレッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズによる「Dazed and Confused」。
そして、1965年ザ・フーのジョン・エントウィッスルの手による”My Generation “のベース・ソロ。
どれも、60年代にフェンダージャズベースで演奏された名演です。
今回ご紹介するこの個体は、電装系の交換もされていないであろうものですので、サウンドも当時のものと思っていいでしょう。
Fender Jazz Bass発表までの経緯
50年代前半は、エレクトリックギターでは成功を収めていたものの、ベースに関しての評判は今ひとつだったようです。
とりわけ、アップライト・プレイヤーたちにプレシジョン・ベースを馬鹿にされ、冷遇されたいた時期もあったとのこと。
しかし50年代後半、プレシジョンベースはロックンローラーやサーファーたちが積極的に使い始めたことで広まっていきました。
そこからエレクトリック・ベースの人気が上がりはじめたのが50年代後半。
その後の60年代は、プレシジョンベースが一世風靡します。
そんな、プレシジョンベースが盛り上がる中、1960年にジャズベースを発表。
50年代には相手にされなかったアップライトプレイヤーを取り込むという意図もあったようですが、実際の開発の経緯は、マーケティング上のアイデアだったそうです。
「ベース・ギターが売れること、そして人々がそれを欲しがっていることがわかったら、次はもっときれいなもの、もっと手の込んだものを作ることだった……ジャズ・ベースは特にレオのアイデアではなく、むしろマーケティングのアイデアだったんだ」 – トニー・ベーコン氏による、ドン・ランドール(当時のフェンダーのマーケティングの首謀者)へのインタビュー
そして様々な改良を経て、70年代からフェンダージャズベースは爆発的なヒットとなります。
こういった経緯からみると、1969年はフェンダージャズベースの歴史でみても、嵐の前の静けさといえる年。
ビンテージ楽器の価値が上がり続けている昨今ですが、今後もどんどん上がっていくでしょう
入荷時は演奏が難しい状態でしたが、再販するにあたり修理もいたしました。
実践にも使えるビンテージジャズベースです。
ぜひ気になった方はお問い合わせください。
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≫ Fender 1969 Jazz Bass 1969年製 【返品OK】[PJ185]
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