ワイヤレス・システムからPCのアンプシミュレーターを使用するときに注意したいこと 


先日、ギターのワイヤレスシステムをボードに導入しました。
ギターワイヤレス自体がかなり久々のことで、購入前は近年出た商品についてそこそこ調べました。
昔はEx-Proのラック式や、2010年代に入るとaudio technicaの受信機が中型エフェクター程度の大きさのものなどがありましたが、近年では受信機がコンパクトエフェクター並になったり、自宅使用程度のものであれば受信機も送信機も同じくらいの大きさの商品が出たり技術の進歩に驚きを隠せない域に達しています。

ワイヤレスシステムは”サウンドを犠牲にパフォーマンスを得る”というイメージが強い機材でしたが、近年のものはトラブルもほとんど聞かないくらい動作が安定して音のレイテンシーも体感ほぼ影響ない段階にある印象です。
今回、導入した機材の詳細な型番については割愛させていただきますが、ギター本体のボリューム操作の追従性の表現まで一切ストレスがなく、バッファーを繋いだ時のような音像のくっきり感が出て、ギター本体のキャラクターも残っていたので個人的には概ね満足でした。

導入の利点に関してはライブパフォーマンスはもちろんのこと、シールドの取りまわしから開放されるのは非常に楽しい体験となります。
ライブのリハーサルで外音を確認に出れるのも大きいです。
ボーカルやスタッフさん任せでなく楽器隊がバンドアンサンブルの確認に出れるのはバンドとしても強みになり得るかもしれません。
長いシールドでギターからの信号に変化を起こすよりもクリアな出音になるのも音楽ジャンルによってはプラス点です。

信号がローインピーダンスになるのでファズを繋いだ音色には影響を与えるのがネガティブな点であったり
バッファー効果のあるものを繋がずギターからアンプにシールドで直、ハイインピーダンスのまま信号を送ったサウンドを大事にされている方には一考の余地もないでしょうし、品質が向上したからといって万人に勧められるものではないのも事実です。

ファズを使っていない限りは悪影響ほぼなく導入しやすい状況にはなってきているのはワイヤレスシステムの昔を知る人からは衝撃的かもしれません。

色々な電波が飛び交う渋谷の会場でもトラブルはなかったとのフィードバックもメディアでプロのギタリストがおこなっていたり、ポジティブな意見も多く見かけるようになっています。

しかし自宅で軽くトラブル発生?

送信機のバッテリーを充電して、自宅で諸々の機材を検品する用のアンプで試運転。
ノイズの確認もしたかったので演奏はせずにアンプ側の音量をある程度上げても待機状態のノイズも問題なし。
よし完璧完璧。
パソコン内のアンプシミュレーターでも鳴らしてみるか…。オーディオインターフェイスに繋いで…。
「トットットットットットットットットット」
!? 弾かずに弦アースを落とした状態で、あきらかに通信系のノイズを拾っている。

公式サイトの注意事項などを確認すると、Wifiを使用する機器は起動させた後か切ってからワイヤレスシステムを起動してくださいとのことでした。

ワイヤレスシステムを再起動。
「トットットットットットットットットット」
通信系のノイズにあまり変化なし。
ワイヤレスからオーディオインターフェイスの間に繋いでいるエフェクターを外すか。

ワウペダルを外した途端に通信系ノイズが一切なくなるという現象。
筐体が干渉することがあるんですね。ちょっと困りました。
(アンプからの音出しは同じつなぎ方でも一切問題ないので製品の不具合というわけではないしなぁ…)

原因と対策

ワウペダルを外せばいいんですが、使いたいから繋いでたわけだしな…ということで考察
アンプでは使用に全く問題なく、パソコンのソフトウェア上での使用で影響がある。

・最近のワイヤレス・システムのほとんどは2.4GHz ISM帯域内(Wi-Fi、Bluetooth、その他のワイヤレスデバイスと同じ帯域)で動作
・競合する2.4 GHzシステムが使用中である場合にワイヤレスシステムに影響がある。

パソコンのWi-Fiを5GHz帯に変更すると….。
見事におさまりました!

今回のケースはけっこう特殊なケースなので検索しても同じ方がいらっしゃらなかったのが少し困りましたね。

問題なくなって快適なワイヤレス生活を謳歌しています。

アンプ側がアプリと通信で設定が変えられるなどの製品の場合、アンプ本体のブルートゥースやアプリを切った状態で使用するのがいいかもしれないですね。

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