こちらは先日3本まとめて買取させていただいた、MR.BIGなどでの活躍でおなじみの凄腕ベーシスト ビリー・シーンのシグネイチャーモデル「YAMAHA ATTITUDE」です。
ネックエンド近くにマウントされたウーファーピックアップとそれを活かす2系統の出力、高速タッピングのためハイポジションに施されたスキャロップド加工などシリーズ共通のこだわりの仕様が多く盛り込まれています。
この4弦ペグに採用されたXtender Keyもその一つ。
ワンタッチで装着している弦のチューニングを可変できるペグで、ベースでは主に4弦や5弦など最低音弦に付けられることがほとんどです。
Dチューナーとも呼ばれていますが、1音下げのみということはなく、調整次第で2音ほどのドロップも可能と使いこなせれば演奏の幅をぐんと広げられるアイテムなのです。
今回は、そんなXtender Keyの調整方法をご紹介したいと思います。
Hipshotとは
Hipshotは、1982年にカリフォルニアで設立され、ペダルスチールのニュアンスをエレクトリック・ギター再現するためのBベンダーや、今回ご紹介するXtender Keyなどを発明しました。
もちろんそれ以外にもオーソドックスなペグやブリッジなどの製品の精度と安定感は高く、幅広いラインナップで多くのギター・ベースメーカーに採用されています。
Xtender Keyの調整
- レバーをオンにした状態で通常通りチューニングします。
- レバーをオフにして音程を確認。
このとき狙った音程よりも高い場合は調整ネジを緩める。
音程が低い場合は調整ネジを締める。 - 1へ戻り、狙いの音程で安定するまで繰り返す。
基本的には以上でかなりシンプルです。
これでも動作が安定しない場合は、Xtender Keyのプレートの動きが悪い、ナットやブリッジ周りの問題など基本調整以外が悪さをしている可能性がありますので、原因がわからない場合はリペアショップなどに相談してみましょう。
もちろん、バッチリと調整していてもなにかの拍子にネジが回ってしまったり、ネックの状態が変化していたりとズレが生じることもありますので、本番では過信しすぎずチューナーでの確認も併せておこなうよう心がけましょう。
ベース、ドラム、アクセサリ担当:前田
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