みなさんは久しぶりに楽器ケースを開けると楽器が黒ずんでいたなんてことはございませんか。
今回は楽器が黒ずんでしまう原因と対策やお手入れ方法をご紹介いたします!
黒ずんでしまう原因とは?
主に変色の原因は、硫化と塩化によるものと言われております。
では硫化がどんなもので塩化がどんなものなのか、パッと頭に浮かぶ方のほうが少ないのではないでしょうか。
一般的な黒ずんだ状態の変色は、ほとんどが硫化した状態です。硫化は空気中の硫化ガスと銀が化学反応を起こし表面に皮膜を作る現象です。皮膜が薄い状態では黄色っぽく変色しますが、皮膜が分厚くなればなるほど黒っぽい変色に近づいてしまいます。
塩化は、日々楽器を触っている手などから出る汗に含まれる微量の塩素と銀が反応して起こる現象です。
塩化によってできた塩化皮膜は分厚いため研磨力の強い研磨剤で削り取らなければいけません。
どちらも昨日までピカピカに光っていたのに次の日急に変色してしまうようなものではありません。日々の積み重ねで生じてしまうものなのです。
対処方法
今回は銀が変色してしまった際にどんなアイテムをどのように使うのかを簡単にご紹介いたします!
①YAMAHA シルバーポリッシュ
②YAMAHA シルバークロス
③buzzシルバークリーナー
【使い方】
①YAMAHA シルバーポリッシュは、クロスや布の少し付け楽器を磨きます。その後はポリッシュの付いていないクロスなどで綺麗に拭き上げます。シルバーポリッシュは銀メッキを磨く研磨剤ですので、金メッキではラッカーポリッシュを使用します。
②YAMAHA シルバークロスは、そのままこちらのクロスで楽器を磨くだけです。
①、②は簡易的に黒ずみや変色を取ってくれます。ですがこの2つには研磨剤がはいっていますので強い力で磨いたり、あまり黒ずみや変色が強くない楽器に使用することは避けてあげましょう。
③buzzシルバークリーナーは、研磨剤が入っておらず化学変化を起こして汚れを浮き上がらせるので、楽器にやさしい磨き剤なので大変おすすめです!
実際に③buzzシルバークリーナーを使ってフルートの頭部管を磨いてみました。
薬剤を含ませた綿を使用する分だけちぎり楽器の気になる部分を軽く磨きます。蓋を開けっ放しにするとすぐに乾燥してしまうのでご注意を!
しばらくすると楽器の表面が白くなります。それを綺麗なクロスで拭き取るだけで変色を取り除くことができるのです。
(左)磨き前 (右)磨き後
こちらの頭部管は硫化による変色を起こした状態でしたので、簡単にピカピカになりました。磨くものに合わせてサイズを調節でき木管楽器の細かい部分まで使用することができます。
☆1番の対処方法は日々のお手入れです!研磨剤で削ってしまう前に日々の演奏後のお手入れに気を配ってあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。楽器を久しぶりにあけると黒ずんでしまっていた、となると悲しいです。
もしもすこしでも変色しているかもと思った場合は、楽器に優しいものをまずは使ってあげてください。
「他にもこんなことが知りたい!」などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せください!
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