【木管楽器】オイルで何が変化する? 

コンクールやマーチングコンテストは全国大会を控え、アンサンブルに力を入れ始めた時期がやってまいりました。

暑い夏が去り、日に日に気温が下がっておりますが、木管楽器のみなさん楽器を吹いているとキイはカチャカチャなっていませんか?コンクールや大会前にしっかりと調整した楽器も、暑い中で練習に励んでいると蒸発しオイル切れになってしまいます。

今回はご自身でも簡単に注油できるような豆知識になっておりますので、特に木管奏者の方は最後までご覧いただけると幸いです。

オイルの役割

1.金属の摩耗を防ぐ
2.サビを防ぐ
3.キイノイズの消音
4.キイの動きを滑らかにする
5.音色を変える、音に艶を出す

一般的に1~4がよく言われているオイルの役割です。それに加え私自身の経験談として5の音色との関係についてご紹介いたします!

オイルには粘度や成分の種類が数多くあります。YAMAHAのキイオイルでいうとライト、ミディアム、ヘビーと3種類ありそれぞれ適応楽器が異なります。しかし!その区別はあくまでも目安の1つに過ぎないのです。

基本的にはそれぞれ適したオイルを使いますが、金属の摩耗によって隙間が広くなってしまった楽器にはヘビーのほうが良いこともあったり、毎日朝練習から放課後の練習まで楽器を吹く時間が長い学生さんの楽器だとすぐにオイル切れを起こしてしまうケースもあるため、その際には少し重いオイルを入れることで長持ちするようになったりします。

私も学生時代、朝練習から放課後の練習、休みの日にはひたすらに楽器を吹いているような学生生活でした。そんな中でもいつもいい音が出る状態を保つことができたのはオイルがきちんとある状態だったことや、私に適したオイルの使い方ができていたからだと感じています!
実際に経験し、オイルが十分にある状態では、艷やかな音になり音にまとまりがでることが分かりました。

では、どうやって注油すればいい?

オイルの役割を知ればあとは方法を知るだけです!

①キイを動作させカチャカチャと金属音のような音がしないかを確認。しなければ、注油のし過ぎは良くないので必要がない状態です!

②キイのパイプと丸いポストの間にオイルを注油。パイプの両サイドにおこないます。

③キイを10~20回ほど動作させオイルなじませる。カチャカチャという音がなくならない場合はもう一度同じように注油しなじませる。

③はみ出たオイルは綺麗に拭き取る。そのままにしてしまうとポスト伝ってポストを止めいる接着剤を溶かしてしまうことがある。接着剤が溶けるとポストが外れてしまうためしっかり拭き取ることがポイントです。

クラリネットでご紹介しましたが、フルートやサックスも同様の手順でおこないます!ピッコロやオーボエなどキイの間が狭い楽器にはオイルの先にノズルを付け替えることで簡単にオイルを注することができます。

おすすめ ~オイル&グリス~

ここまでYAMAHAのキイオイルをご紹介しましたが、柔らかく丸みがある音色が好みの方には「スーパースリック」のキーオイル&ローターオイルをおすすめします。

また、サックスのネック止めねじにグリスを塗ってあげると音が艷やかに鳴り芯のある音になる印象があります。こちらは「La  Tromba」のスライド&コルクグリスがおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
オイルやグリスもぜひご自身の好みに合わせて試してみてください!練習するのが今より更に楽しくなるかもしれませんね。最後まで見ていただきありがとうございました。
「他にもこんなことが知りたい!」などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せください!!

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