【管楽器の音程の変え方】トランペットの音程は8つ!? 

 

以前、木管楽器と金管楽器の違いについての記事]で、「両者の違いは発音機構にある」とご紹介いたしました。
実はそれだけではなく、「音程の変え方」にも違いがあるのです。

管楽器は、その名の通り管状になっている楽器で、その管を長くしたり、短くしたりして音程を変化させます。
では、それぞれどのように管長を変化させていくのでしょうか。

木管楽器

木管楽器は、管体にあけられた音孔を開閉して音程を変化させます。
一番シンプルでイメージしやすいのは、リコーダーでしょうか。
ご存知の通り、管体にあけられた音孔を指で塞いだり、開いたりして音程を変えています。

フルートやクラリネット、サックスにも「キィ」と呼ばれるボタンのような機構が細々と付いていますが、やっていることはリコーダーでいう指と一緒です(リコーダーもテナー、バス…と大きくなるとはキィが付いていますが、ここでは一旦置いておきましょう)。

手で押さえられるよりも大きな楽器にしたり、指の数よりも多くの音孔を作るにあたって、設計されたしくみですが、サックスを除くほとんどの木管楽器の祖先はソプラノリコーダーのように、管に穴があいただけの形状をしていました。

このように木管楽器は、穴の開閉で有効な管の長さを変化させて音程を変えています。

金管楽器

金管楽器には音孔はあけられていませんが、どのように音程を変えているのでしょう。
代表的なトランペット、トロンボーンを例にご説明していきます。

トロンボーンは、一本道のシンプルな管です。
「スライド」を伸ばしたり、縮めたりすることで音程を変化させます。

一方、トランペットはトロンボーンとは異なりこのように管がたくさん生えています。


何も押さえない状態(開放)では、マウスピースから出た振動と息はぐるっと一周してベルから出ていきます。
音程を変えるには、中心にある「ピストンバルブ」を動かすことで、マウスピースから出た振動と息はその先の抜差管を経由してからベルへと伝わります。

「ピストンを押すか、離すかの2パターンしかないのであれば、トランペットは音程が8つしかないの?」
という疑問も聞こえてきそうですが、息の強さなどの吹き方を変えることで40以上もの音程を演奏できるのです。

このように金管楽器は、管の長さそのものを変化させて音程を変化させています。

さいごに

当店では、
・フルート/ピッコロ
・クラリネット
・オーボエ
・サックス
・トランペット/コルネット
・ホルン/ユーフォニアム
・トロンボーン
・ウィンドシンセ
・マウスピース/リガチャー

といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!

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