先月は木管楽器についてご紹介しましたが、金管楽器でも思わぬ金額を伝えられることがあります。
当店の買取の際にも、修理費って高いですよねとお話をいただくこともございます。
前回と同じ箇所なのに、今回は高っ!なんで!となることもありますよね(汗)
今回は、よくある症状とどんな修理をしているのかを詳しくご紹介いたします!
よくある修理
金管楽器は大きく4種類の修理があります。
1.管内洗浄
それぞれについている管をすべて取り薬品などに浸けて管内の汚れを取る修理になります。
汚れが溜まっていると音抜けが悪くなり、抵抗感が強く感じたり吹奏感に影響が出てきます。
しかし、演奏会前などは厳禁です!!
今まで吹きなれていた吹奏感や音程感が変わってしまうので、思うように吹けない。。なんてことも稀にあります。
長期休みや本番から2周間以上前までのタイミングがおすすめです。
2.ピストン・スライド・ロータリー調整
動かしたときに変な異音がしたり(謎のカチカチ音)、引っ掛かりがある場合におこないます。
トランペットのピストンやトロンボーンのスライドの場合、ピストンが入るケーシングとの隙間はおおよそ0.2mm程度。
ホルンのロータリーの場合、なんと20ミクロンもの隙間しかなく髪の毛よりも細いため、少しでもゴミが入ってしまうと全く動作しなくなります。
また、隙間が狭い分動作不良が起きやすく、まっすぐ押せていないとピストンが曲がってしますこともありますので定期的にチェックしていくことが必要です。
3.抜差管調整
演奏中に動かす部分やチューニングをするために動かす部分を調整します。
楽器本体の重さや動作の仕方によって曲がってしまった管をもとに戻す非常にシビアな調整です。
稀に元々の状態からズレているものもあり、そういった場合は演奏上問題がないように細かな調整がおこなわれています。
4.消耗品交換
コルクやフェルトなどパーツを交換する事によって改善するパーツ交換を指します。
ウォーターキイコルクの場合、キイにはめるだけではなくきちんと閉まるよう調整が必要です。
息漏れの原因や水が漏れてしまうため要チェックです。
修理方法によって値段が変わるもの
金管楽器の修理の中には、治す方法によって金額が変わることがあります。
それは、凹み直しの修理額です。
例えばベルに凹みがある場合は5,000円程度で10,000円を超えることはほぼありません。
しかし、管が入り組んだ奥のほうで凹荷がある場合、近くの管を分解し直さないといけなくなるので20,000円~など非常に高額になります。
直さなくても音は鳴りますが音程が悪かったり、音抜けが悪い可能性が高いので必ず修理するようにしましょう!
まとめ
いかがでしたか??
そんな精密なんだと驚きますよね。(私は知った時ビックしました。笑)
自分で分解掃除ができるので、精密で慎重にならないとという意識がだんだんと薄れてくるということもあるかと思います。
大丈夫と思わずに少なくとも年に1回のペースでチェックしてもらいましょう♪
また、メンテナンスは長持ちさせる唯一の方法です!
しっかりメンテナンスをして、My 楽器を育ててあげてください(^^)
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