ドラムセットの中でも重要な、バスドラムの演奏に欠かせないフットペダル。
RearlやTAMA、YAMHAなど各社からさまざまなラインナップが発売されていますが、それ故に選ぶ時に迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、現在発売されているチェーンドライブで最高峰との呼び声高い、dw9000に注目してその魅力をご紹介していきます。
dw ( Drum Workshop )について
dwは、1972年にドン・ロンバーディが設立したドラムスクールから始まったアメリカを代表するドラムメーカー。
ドラムセットはもちろん、dwの地位を確固たるものとしたキックペダルなどのハードウェアは多くのトッププレイヤーに愛用されています。
とにかく軽い!
通常のフットペダルは、フットボードを踏み込むことでカムが動きビーターが打面を打つ。
そしてカムと固定されたシャフトの回転動作で伸ばされたスプリングが元に戻る働きによって往復運動として動作させるのが一般的ですが、dw9000は「フリーフローティングローター」と呼ばれるカムそのものをシャフトから独立して動作させ、スプリングもカムに直接取り付ける方式を採用することで踏み込みが軽く、非常にスムーズなアクションを実現しています。
多彩な調整機能
dw9000には、あらゆるドラマーのニーズに応えるべくさまざまな調整機構が採用されています。
フットボード、ビーター角度の独立調節などの基本的な調整機構はもちろん、カムの形状をターボ(真円カム)~アクセラレーター(偏芯カム)を無段階で調整可能な「インフィニット・アジャスタブル・カム」。
さらに、チェーンとベルトをチューニングキーのみでを交換可能と、ドライブアクションを1台で試せるのもうれしいポイントです。
抜群の安定感
堅牢な作りで横ブレなどが皆無なのは当然として、バスドラムにペダルを固定する「トライピボット・トゥークランプ」は360度の傾きに追従ししっかり固定されます。
また、アンダープレートは幅が約16.5cmと広く、裏面はゴム張りで必要な部分だけが滑らかに動いてくれる抜群の安定感体感できます。
dw5000譲りの太いサウンド
非常に軽いアクションと、dwらしい音量が大きく低音は太い存在感のあるサウンドを両立していることも大きな魅力ではないでしょうか。
ダブルチェーンのdw5000と比べ、音量とアタック感はやや劣りますがそれでも必要十分なだけは鳴ってくれますし、よりまとまりを感じ扱いやすい音色という印象です。
ダイナミクスの表現力にも優れていてロックのみならずすべてのジャンルをこなせる万能機種と言えるでしょう。
世界中のトッププロ達も愛用
- Dave Grohl(Foo Fighters、Nirvana)
- Dominic Howard(Muse)
- Jay Weinberg(Slipknot)
- Vinnie Colaiuta
- Neil Peart(Rush)
- Josh Freese(Vandals、A Perfect Circle)
- Thomas Pridgen(The Mars Volta)
- Aaron Spears
- Eric Moore
- ピエール中野(凛として時雨)
など、ご紹介しきれないほど多くのドラマーが愛用していることがdw9000のクオリティを証明しています。
dwの人気機種dw9000のご紹介、いかがでしたでしょうか?
この記事が皆様のペダル選びの一助になれば幸いです。
次回は私も愛用しているdw5000をご紹介します!
ベース、ドラム、アクセサリ担当:前田
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