前回、こちらでフレットの材質について見ました。
今回はさらに、フレットのサイズも見ていきましょう。
フレットの材質は、サウンドに関係してきましたが、サイズにおいては演奏性に影響します。
どういったプレイをするのか、という視点でフレットを選んでもいいでしょう。
フレットのサイズ
フレットのサイズは、高さと幅で見ることができます。
【フレットの高さ】
低い:約1.0mm
中位:約1.2mm
高い:約1.4mm
【フレットの幅】
細い:約2.0mm
中位:約2.4mm
太い:約2.8mm
というように、高さ3種×幅3種で9種類ほど、バリエーションがあります。
高さが1.0mmで幅が2.0mmだとスモールフレット
高さが1.4mmで幅が2.8mmだとジャンボフレット
というような呼び方が一般的です。
以前にも上がった、フレットを製造しているメーカー、Dunlop Manufacturingは5種類のフレットサイズを主に扱っています。Fenderサイトに詳しい記述がございますので、でそちらも参考にしてみてください。(参照サイト)
サイズと演奏性
フレットの高さと幅がどのように演奏性に関わるかをみていきましょう。
高いフレットは、弦を抑える力が少なくてすみます。
なので、速弾きをしたい人に向いています。
また、弦が指板に触れないため、チョーキングがしやすいというメリットもあります。
しかし、弦を強く抑えすぎるとピッチが上がってしまい、コードのハーモニーが狂ったりしやすいので湯注意です。
低いフレットは、弦が指板に当たるため、長く引いていると、指板がえぐれてしまうこともあります。
また、チョーキング時に弦と指板が擦れるため、若干引っかかりを感じるでしょう。
しかし、指板の材質もサウンドに活かしたいのであれば、高さが低いフレットがおすすめ。
木の鳴りを体で感じることができるというメリットもあります。
ビンテージや生感を大切にしたい場合は、低いフレットを選ぶといいでしょう。
幅が細いフレットは
生感を大切にしたい方におすすめです。
また、弦がフレットに触れる面積が少ないため、サスティンが稼げるというメリットも。
早いスライドやグリッサンドをするときは、やや引っかかりを感じるかもしれません。
幅が太いフレットは、
スライドやグリッサンド、ハンマリングやプリングもスムーズにおこなえます。
おもに、テクニカルなプレイを目指している方は幅が太いフレットを選ぶといいでしょう。
高さも幅も、数字にして表すと微妙な違いだと思われるかもしれません。
しかし、ある実験によると、人の指の感覚は、0.1mmの凹凸が区別できるという結果も出ています。
演奏性に影響があるフレットのサイズ。ぜひ、フレットの交換の際に参考にしてください。
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