最近アコースティックギターが弾きにくい…その理由は 

皆さんはアコースティックギターを弾く際「あれ?弾きづらい…」と思ったことはありませんか?しっかりと調整、手入れがされたギターは高い演奏性を維持しますが、放置してしまったり、ずさんな管理をしてしまうと、せっかくのギターが弾きにくくなってしまうこともあります。
今回はアコースティックギターが弾きにくくなってしまう理由を、いくつかご紹介させていただきます。

弦が錆びている

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まずは基本ですが、弦が錆びているとサウンドが悪くなってしまう以外にも、手の滑りが悪くなってかなり弾きにくくなってしまいます。赤錆が出ている弦をそのまま使っていると、フレットとの摩擦が増え、フレット自体を傷めてしまうことも。使用頻度にもよりますが、コーティング弦でない場合は、月に一度程度、新しい弦に交換しましょう。

ネックが反っている

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ネックが反ってしまうと、弦高の値に変化が出ます。逆反りになった際には開放弦やローフレットでのビビリが出てしまい、順反りになった際には、弦高が高くなり、押さえるのが大変になってしまいます。長期間演奏しない場合は少し弦を緩めておくなど、ネックの反りにも配慮してあげましょう。
※トラスロッドで調整することが出来ますので、弾きにくいと感じたら楽器屋さんで見てもらいましょう。

ナット、サドルの高さが適正でない

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ナットの弦ミゾが適正でない(高い)場合、ローポジションを演奏する際に強い力が必要となり、ストレスを感じてしまいます。また、ブリッジサドルが高すぎて弦高が高い状態だと、押弦時にピッチのズレが出てしまうこともあるので、適正な値で調整しましょう。
適正弦高はおおよそ2.5mm~2.0mm程度です。ソロギタリストや、フィンガーピッカーはもう少し低めの弦高を好まれる事が多いです(2.2mm~1.8mm程度)。

トップが膨らんでしまっている

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アコースティックギターの場合、弦1本に対して約10キロ以上の力でトップ材が引っ張られています。ある程度は仕方がないことですが、弦を張りっぱなしで放置してしまうと、トップ材の膨らみが発生します。弦高設定の支点となるトップ材が膨らむことで弦高が上がり、弾きにくくなってしまうので、その場合はサドルの高さで調整しましょう。
※ブリッジが一部剥がれてしまうほどトップ材が変形してしまった場合は、大掛かりな修理が必要になります。

ネックの元起き

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ギターのネックは、ボディに接着されていますが、ヒール部分とグリップ部分では強度が異なり、接続部を支点に、ネックがくの字に曲がってしまうことがあります。これをネックの「元起き」といいますが、この場合も弦高が高くなってしまいます。途中で極端に曲がってしまうと、サドルの調整だけではハイポジションにビビりや音づまりが出てしまうため、弦高をかなり高めにしないと演奏できなくなってしまいます。この場合は、ネックアイロンや、指板修正といった修理が必要になってきます。

爪が伸びている

これはギターそのものの問題ではありませんが、爪が伸びていると、押弦が難しくなるだけではなく、爪で指板を傷つけてしまうことがあります。特に左手の親指以外の4本は、押弦に使用するので、爪は短く切りそろえておきましょう。
ちなみに私はソロギターを弾くので左手の4本以外は少しだけ伸ばしています。

さいごに

私は、ギターの状態が悪くなってしまう一番の要因は「放置すること」だと思っています。なかなか時間を取るのが難しい、という方も多いかと思いますが、どうかみなさんもお持ちのギターをたまには鳴らしてあげてくださいね!

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