本当にいい音なの・・・?名機と呼ばれる格安ペダルの実力 

SCH-Z STEREO CHORUS」。楽器屋巡りやネットでペダル探しをしていると、一度はこのペダルを目にしたことがあるかと存じます。
日本のペダルメーカーであるARIONが開発したコーラスペダルですね。

このペダル、すごく安いですよね。
中古市場では平均4,000円前後で取引がされており、ペダルエフェクターとしては格安で手に入ります。

しかし、低価格のモデルながら「ARIONのコーラスは名機」という話を耳にしたことはございませんか?
そう、名機なんです。そしてとても人気が高いんです。
当店でもよく買取をさせていただくのですが、販売するたびに即売となるほど市場での需要が高水準なのです。

「こんなに安いのに?」「本当に音はいいのか?」「筐体がプラスチックで良いものには見えないけど・・・」
こういった疑問を抱く方は少なくないでしょう。
確かに事前情報なしでこのペダルを目にしたら、名機であるとは分からないかもしれません。

では、名機と言われる由縁は何なのか。
今回はその謎を解いてみましょう。

どういう音なのか

人気である理由のひとつとしては、やはり音がいいから。
ワイドレンジに及び、深みと暖かみのあるコーラスサウンドは多くのユーザーから支持されております。
また、音も操作も分かりやすくて扱いやすい。
そのためコーラスの定番モデルとして認められるようになりました。

そして、低音へのコーラスのかかり方に厚みがあり、太く存在感のあるサウンドでもあります。
この特性が他のコーラスと比べて個性的で、「この価格でこんな迫力ある音が出せるのか!」とプレイヤーにウケたため大ヒット商品となったのです。

レジェンドギタリストも愛用

サウンドの評価から人気を得ていることが分かりましたが、その人気の火付け役がいることはご存知でしょうか。
アメリカのレジェンドギタリスト、マイケル・ランドゥ氏です。

SCH-Zより旧型のSCH-1という個体ではありますが、マイケル・ランドゥ氏がSTEREO CHORUSを愛用したことが話題となり、評価が一気に高まります。

ランドゥ氏は最近でもSTEREO CHORUSを愛用していることが一部の記事で確認でき、氏の監修でモディファイモデルを開発するほどこのモデルを気に入っているようです。

ここまで著名なギタリストが日本の格安ペダルを愛用していれば話題になるのは必然ですし、しかもそれが求めやすい価格であれば人気が出て当然ですよね。

少なからず弱点も

低音の太さや迫力があるサウンドは、逆に言えば原音を変化させてしまうサウンドとも言い換えられます。
ナチュラルなコーラスをお求めであれば、低音の太さは余分に感じられるかもしれません。
さらに、SCH-Zはエフェクトをオンにすると音量が若干上がる性質も持っているため、原音のニュアンスを変えずにコーラスをかけたい場合には不向きと言わざるを得ません。

「サウンドは気に入っているけど、音量さえ上がらなければ・・・」とお悩みの方は、モディファイモデルがオススメです。
複数のブランドがSCH-Zのモディファイを発売しておりますが、上記の弱点を克服したものが多く、より高品質なコーラスに仕上がっております。

ヴィンテージ個体もあります

先述したマイケル・ランドゥ氏が愛用していたSCH-1。
こちらは80~90年代に生産されていたヴィンテージ個体です。

SCH-Zはこの旧モデルを基に開発されているのですが、SCH-1は通常より低音が比較的スッキリしており、扱いやすいサウンドなのが特徴です。
もちろんヴィンテージ個体は希少であり、こちらのサウンドを好まれる方が多く人気もいるため、1万円中盤ほどで取引がされております。
さらに、筐体がグレー色のよりレアな最初期モデルも存在するのですが、こちらはさらに人気で、入手するには2万円前後が必要でしょう。


人気の秘密をお分かりいただけましたでしょうか。
低価格ながら色々な魅力が詰まったペダルで、コストパフォーマンスの高さから求めるユーザーが多いのです。

しかし、このSCH-Zは現在生産を中止しているのか、新品の数が少なく入手しづらくなっております。
中古市場ではまだまだ数は少なくないのですが、10年後などの未来では中古でも手に入らなくなっている可能性も。
定番モデルとして持っていて損はないので、今のうちに手に入れておく方がいいかもしれませんね。

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