バンドをやっていると、ジャズベースの音がほしい場面と、プレシジョンベースの音がほしい場面があると思います。
お客様にも「どちらがいいですか?」とご質問を受けることがあります。
どちらとも、音のキャラクターが全く違うので、理想としては
「2本持つ」
ということになりますが、お客様の使用環境などにより
「2本はちょっと…」
という方も少なくありません。
そういう方が目をつけるのがPJスタイルのベース。
リアにジャズベースのピックアップ、フロントにはプレシジョンベースのピックアップを搭載しているモデルです。
両方のスタイルを融合させているので、
「両方の音が出せるの!?」
となるわけです。
しかし、その一方で
「どっちつかずの中途半端なサウンドなんじゃない?」
という意見もあります。
実際はどうなのか?
PJスタイルのベースはリアにジャズベースのピックアップを搭載しているので、そのピックアップのボリュームを0にし、プレシジョンベースのピックアップからの出力だけに設定すれば、プレシジョンベースそっくりのサウンドになります。
しかしジャズベースのサウンドはというと…
プロントピックアップがプレシジョンベースのサウンドなので、どういじっても「まあまあ近い音」にはなるのですが、「そっくりの音」にはなりません。
ジャズベース特有の「プリッ」という感じがなかなか再現できないのです。
このサウンドの違いは、スラップをしたときなどに顕著に現れます。
なので、ジャズベースの音が使いたい場合にはあまりPJスタイルのベースは向いていないと言えます。
しかし、プレシジョンベースのサウンドが使いたい場合には問題ないと言えるでしょう。
そして何よりも、ジャズベースのピックアップとプレシジョンベースのピックアップをブレンドさせたPJスタイルのベースにしか出すことが出来ないサウンドがあります。
力強くコシがあり、さりげない上品さも合わせ持ったサウンドはPJスタイルならではのもの。
多くのジャンルに対応することが出来ます。
ベーシストはバンドを掛け持ちすることも多いのでおすすめですよ!
お気軽にコメントしてください。