皆さまドイツと言えばどのようなイメージを持たれるでしょうか。 ビール、ソーセージ、ケルン大聖堂、ブロッケンJr.などが思い浮かぶと思うのですが、私はサッカーが好きなのでやはりドイツと言えば世界最高峰のサッカーリーグ、ブンデスリーガが真っ先に出てまいります。
日本人選手もたくさん活躍しているリーグなので、一度は現地でサッカー観戦なんかもしてみたいものですね。
さて、そんなドイツを代表する楽器メーカーのWarwickについて今回は書かせていただきたいと思います。(唐突)
いきなりですが、皆さまはWarwickのベースにまつわるある噂をご存知でしょうか?
ご存知の方もおられるかもしれませんが、ベーシストの間では
「Warwickベースのネックは反りやすい」という噂をチラホラと耳にすることがございます。
では実際のところどうなのでしょうか。
火のないところに煙は立たずと言いますが、そのような噂がある根本を考えていきたいと思います。
ドイツの気温と湿度
ネックが反ってしまう大きな原因の一つが「気温」と「湿度」といった保管環境でございます。
マルクノイキルヒェン(ドイツ東部)にWarwick社の工場があるのですが、日本と比べて気温や湿度の違いはあるのでしょうか。
結論から申し上げますと、1年間を通した気温や湿度の違いというのは日本と比べてそれほど大きいものではございません。
しかし日本よりも気温、湿度ともにやや低い傾向にございます。
特に日本は気温、湿度の変化がドイツよりも大きいために、ネックが反ってしまう可能性が大きいのも当然のことかもしれません。
使用されているネック材
Warwickベースのネックはウェンジやブビンガ材を使用した5ピースや7ピースネックを採用しているモデルが多くございます。
5ピースや7ピースと材を張り合わせることでネックの強度を高める効果はあるのですが、それぞれの材が違う反り方をしてしまうこともあり、それが原因でネックにねじれや波打ちなどが発生するデメリットもあります。
主観ではありますが特にウェンジやブビンガ材は、ネックによく使用されるメイプル材やマホガニー材に比べて反り方にクセがあるような気がします。
新品よりも中古がいい理由
以上の2点の要因から、もしかすると「Warwickベースのネックは反りやすい」という噂が出ているのかもしれません。
しかしこればかりはやはりWarwickベースが特別反りやすいと言うことは一概に言えないですし、個体差による部分が大きいのではないでしょうか。
とはいえ正直なところを申し上げますと、Warwickベースはネックに反りが出てしまっているものが比較的多いような気もしたりしなかったり・・・。(たまたまかもしれませんが。)
最後になりますが、Warwickベースを購入するにあたって新品より中古がいい理由としましては、新品のベースはまだ日本の気候に順応していない可能性もあり、上記のような理由から思いもかけぬような反り方をしてしまうかもしれません。
逆に、数年間弾き込まれて良いコンディションを保っている中古品はネックコンディションも安定しているため、今後もネックがおかしな反り方をする可能性は低いと言えます。
以上のような理由から、Warwickベースのご購入をお考えの方は、長期間日本で使用されたネックコンディションの良いものをお選びいただくことをおすすめいたします!
Warwickベースでネックコンディションがいい当たりの個体は、ネックがびくともせず驚くほど強靭なので、長年お使いいただくには最高の楽器です^^
ネックコンディションの良し悪しが分からないという方はご相談いただければ嘘偽りなくご説明させていただきますので、是非スタッフまでお気軽にお声掛けください!
ベース担当:才川
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