望郷のアーティストモデル 

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1990年代に思春期を過ごしました私は、他の世代の方に比べますとアーティストモデルに対して思い入れが強い世代だと思います。
80年代後半から日本ではバンドブームが起こり、人気のアーティストたちが次々と雑誌やテレビに登場するようになり、CDなどのセールスも青天井だった時代でございます。

全員とは言いませんが、かなりの割合の中高生は本気で「音楽で身を立てたい」と一度は考えていたのではないかと思います(笑)
10代も半ばになってきますと、友人たちにもチラホラと「ギター買ってん」という人が出てくる様になってきました。

その当時、個人的に欲しくて仕方がなかったモデルが、「LUNA SEAモデル」でございました。

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正式な情報は調べても見つけられなかったのですが、アーティストモデルが最も売れたバンドと聞いたことがございます。
90年代半ばは、クラスに一人は持っている人がいたといっても過言ではない状況であった気がします。

本人仕様モデルはとても高くて、10代の自分には到底買えないので1番安いモデルを買おうと頑張ってお金を貯めた思い出がございます。
当時は今ほど流通も進んでおりませんでしたので、インターネットで注文するということも一般的ではなく(というか無かったのではないかと思います)、田舎に住んでおりました私は近所に大きな楽器屋さんもなかったので父親に電話してもらって(子供では注文を受けてもらえなかった・・・時代ですねw)なんとか注文しようとしたものでした。

しかしながら、その当時、数店問い合わせしたのですが、全てのお店で「売り切れです。次回入荷未定です。」と言われてしまいました・・・。
その後、どうしてもすぐにギターが欲しかった私は、妥協してぜんぜん違うモデルを購入したわけですが(笑)

学校のバンド仲間の何人かが、自分の欲しかったモデルを使っているのをみて羨望の眼差しでみていたものです。

そんな記憶があるからか、これらのモデルを見かけますと当時の思い出が蘇ってまいります。

最近では、インターネット上でもかなりの数が出回っており、
「あぁ、あの時代いっぱい売れたんだなぁ」
としみじみ思います。

たまに、安値で出ているのも見かけると「買おうかな」と思わされるのには、憧れの力は凄いなぁといつも感じます。

・当時買えなかったアーティストモデルを大人になってから買ってみる。
・仕事が忙しくなって辞めてしまった楽器を、憧れだったアーティストモデルでまた始めて見る。

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というのも、あの頃に戻れるようで楽しい気もします。

やはり、楽器は憧れというのも重要ですので、初期衝動や原風景は大きいなと思います。
好きなアーティストと同じもの(ルックスだけでも・・・)を使っていると思うとテンションがあがりますしね。

アンプ・ドラム担当:土内

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