汚れたタンポの状態ご存知ですか??~フルート編~ 

フルートは木管楽器の中でも一番デリケートな楽器で、練習後のメンテナンスに一番時間をかけているのはフルート吹きの方ではないでしょうか。
不思議なことに楽器がデリケートな為、吹き手も気を使ってかタンポが汚すぎる物はあまりございません。
が、やはり酷く汚れてしまっているのも現実です。

今回はタンポの判別方法から見落としやすい不具合についてご紹介いたします!

フルートのタンポについて

フルートのタンポにはカバードキイとリングキイの2種類があります。
前回紹介したサックスのタンポと違い、台紙とフェルトを「フィッシュスキン」と言われる魚の腸の皮で包んだもので作られています。
なのでかなり薄く破れやすく、何よりどれほど繊細であるかが理解できるかと思います。

タンポの判別方法と原因と影響

交換対象になるのは黒く変色してしまっているタンポや毛羽立ち破れてしまっている状態のものです。
変色してしまったのは水分を取り切れていなかった事がほとんどの原因になります。
破れに関しましては、水分のとり方が間違えている可能性が高く、毛羽立ちに関しては単純に古くなってしまった状態です。

この様な状態で演奏していると、トーンホールをしっかりと塞げず音が飛ばない、輪郭が出ない、音程や音質、音抜けが悪くなります。
ここだけの話サックスはピッタリと塞がないほうが音程が合ったり音抜けが良かったりする場合があります。
しかし、フルートにはそれがなく少しでも合ってないと違和感でしかありません。笑

その他、高音低音が出にくい、裏返りやすい、反応が鈍いと感じられた場合95%タンポやバランスが合っていません。
残り5%はコツを掴めば演奏できたり、練習によって改善されますので、全て楽器のせいにしないようにしてくださいね。笑

見落としやす不具合

フルートの状態確認の中で、タンポは比較的見やすいかと存じますがタンポ意外にも影響力が大きいところがあります。
それは頭部管のヘッドコルクになります。
なんのことやらとなる方もいらっしゃるかと思いますが、頭部管のネジ部分と吹き口の間に3cm程のコルクが埋まっています。
このコルクは本当に大事な役目をしていて、そのフルートの全てを決めていると言っても過言ではないほどです。
交換が必要なのは、ネジ部分がクルクル回りずっと空回りしている状態です。
小学生や中学生は「ここ回んねんなー」ってよく聞きますがその部分は回さず
すぐに交換してもらって下さい!!

まとめ

いかがでしたか??
やっぱりタンポって本当に大事なんです。
そして、タンポと同じようにヘッドコルクも大事でここを交換するだけでも、びっくりするほど変わります。
「百聞は一見にしかず」まずは自分の楽器で試しください。
クルクルして遊ばず、素敵なフルートに生まれ変わらせましょう!!

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