アコースティックギターのサウンドは千差万別!自分の好みのサウンドを見つけるのはなかなか難しいのではないでしょうか?今回はアコースティックギターの中でも「弾き語り向け」のものと「ソロギター向け」のものを区別する大まかな方法をご紹介します。
ボディサイズの違い
一般的にボディサイズが大きいと低音域が強くなります。ストロークで弾いた際にはコードのルート音が大きく聴こえるため、非常にまとまったサウンドとなり、歌との相性は抜群です。一方、ボディサイズが小さくなると、低音域は少なくなる反面、高音域のメロディラインが映えるので明瞭なトーンが得られます。この特性から、弾き語りで使用する方には大きめのボディの「ドレッドノート」や「スーパージャンボ」などがオススメです。メロディラインを聴かせたいソロギターには「グランド・オーディトリアム」や「000(トリプル・オー)」がオススメです。
カッタウェイの有無
ハイポジションの演奏性を向上させるために1弦側のボディーが抉れているような形状になっている部分を「カッタウェイ」と呼びます。カッタウェイ・モデルの場合は14フレットのジョイント・フレット以降でも高い演奏性を実現しますが、単純にボディ容積が少なくなってしまうため、同サイズのノン・カッタウェイ・モデルと比較して音量は小さくなってしまいます。テクニカルなソロギター演奏をされる方にとっては14フレット以降の演奏性も重要になりますが、基本的にはローコードで演奏をする弾き語りの方にはノン・カッタウェイ・モデルがオススメです。ご自身の演奏方法に応じてカッタウェイが必要かどうかを検討しましょう。
ブレイシングの形状
アコースティックギターの内部にはブレイシング(響棒)と呼ばれる木材が貼り付けられています。常に弦の張力がかかるボディ材の補強という意味合いも大きいのですが、もちろんサウンドにも大きく影響します。一般的にはこのブレイシングの形状が薄く、背が高いものの方が立体的に広がりのあるサウンドが出るとされていますが、強くストロークをした際には音が暴れてしまうという傾向があります。一方、ブレイシングが太く、ゴツい場合はパワフルなストロークでないとトップ材を鳴らしきれない反面、強いストロークに対してはしっかりとパワーのあるレスポンスを返してくれるというメリットがあります。これを踏まえると、太いブレイシングのギターは弾き語りに向き、細く高いブレイシングのギターは繊細なタッチで演奏するソロギター向けに作られていると推測できます。
さいごに
アコースティックギターはエレキギターと違い、パーツ交換やアンプ、エフェクターによるサウンドの変更が出来ません。ボディとナット&サドル、弦以外に手を加えることが出来ない分、本体選びはより重要になってきます。みなさんがこの記事を参考に素敵なアコギと出会えることを祈っています(^^)
お気軽にコメントしてください。