中古の安ギターを弾こう!のコーナー(第二回:Gibsonの2017年モデル)
※Qsicのエレキギターの調整、出品までを担当しているスタッフが試奏レビューいたします。
※当店販売価格が5万円程度、またはそれ以内で販売されているものを”中古の安ギター”と定義してピックアップした個体が登場します
。
マイクを通して録った音やインターフェイスを通して録った音より、やっぱり実感してみないとわからない面が大きい
ということで動画や音声はございません。。。あしからず。
~Gibson S Series Les Paul Custom Special Ebony Brown 試奏レビュー
(2018年4月23日時点で5万円台前半のギター)
Gibsonの2017モデルです。
前回が70年代の一本。YAMAHA SG30だったので、今回は新しいギターをチョイスしました。
—-試奏環境
エフェクター:Xotic SL drive
アンプ:JC-120
今回は歪みペダルを用意してみました。
「コンパクトエフェクターでここまで出来れば十分」というほど優秀なペダルです。
—-ビジュアルからしてコイツは個性派—-
基本的にはレスポールシェイプなのですが
エルボー部分やネックジョイント部分が滑らかに仕上げられており
のっぺりしたピックアップカバー、広い範囲にわたる本体にベタ付きのピックガードなど
全体の雰囲気は昔のギブソンのスチューデントモデルを彷彿とさせます。
ネックがメイプルというのが、このギターを「音が気になる」一本に仕上げています。
そのメイプルの木目をみても、ハイエンドなギターでよくお目にかかるような柾目。
しかも、指板にはかなりの厚みのローズウッドが使われており
中古価格とはいえ、「5万円台で買えるの?Gibsonが?」という以前に
見た目の風合いでお買い得感を感じます。
—-まずはクリーン—-
EQは全て12時方向。
ミドルが全面に出てきて、高域も顔をのぞかせてきて
和音を弾いたときの分離感があります。
レスポールとは全然違いますが太い音で、太さのピークが中域にあって
その下はあまり出ていない印象
ただ、トーンを絞ってコントロールしてやってそのままジャズのソロを弾けそうな上品なニュアンスを感じます。
スラブ貼りのローズウッド指板のストラトキャスターにハムバッカーを搭載したような印象です。
ギターはネックでだいたい音が決まるというふうにも言われる所以がわかるような気がします。
—-歪み—-
試している間、アンプのEQは適宜かえていきましたが
音抜けのよいサウンドを作ろうとした時にアンプのトレブルの上げ方は大胆に、ミドルは出し過ぎず
エフェクターのトーンのツマミも遠慮せず上げるくらいのヤンチャな音作りがマッチしました。
本体由来のミドルの強さが歪ませたときにうまく作用して、粘る。伸びるリードプレイが可能です。
へヴィな音は苦手そうですが、キレ味のあるカッティングや単音リフ、リードプレイが楽しめます。
—-総評—-
ローはガッツリとは出ませんがミドルのドライブ感が心地よく
コンプで厚みを出して深めのリヴァーヴをかけてソロを弾きたくなるなめらかなサウンド。
ローがしつこくないので高域にエッジの立つ歪みでカッティングなども乙です。
重さも3.3kgと軽量で、気取らず持ち歩ける雰囲気なのが趣深いです、
—-
販売用の出品文では長さの都合上書けないこともたくさんあるのですが、演奏してみた感覚が伝わるような文章を心がけています。
是非、当店の販売サイトのエレキギターの出品文も見てください。
誤字脱字、訂正箇所があったら教えて頂けると幸いです(笑)
お気軽にコメントしてください。