“あの人は生き様がロック”
のような使い方もよく聞きますが、ほんまに意味合ってるんかな?と思ったことはないですか?
多種多様な言葉が巧みに使われる時代なので、もしかしたら本来の意味を失っているのかも…。
そう思って、一度Rockについて調べてみました。
【Rockの意味】
辞書で検索すると、まず「岩」や「岩石」が出てきます。これはそのままの意味ですね。
その他「動転させる」「感動する」という意味も出てきますが、読み進めると俗語に引っかかります。
今のRockの使い方がされる前、おおよそ1940~50年代に黒人の間で使われていた俗語だったと言われています。
【ロックンロールの浸透~】
当時黒人の間で”リズムアンドブルース”が親しまれており、
1950年代初頭では「バカ騒ぎ」「ダンス」という意味でも使われていたようです。
その踊れるリズムアンドブルースに着目し、
ラジオジョッキーであったアラン・フリード氏が自身のラジオ番組で積極的に紹介。
それを”ロックンロール”と呼んだ事で、一気に浸透。
黒人のR&Bと白人のカントリー音楽が混ざりあい、独自の音楽として発展したのが今の”ロックンロール”の形となりました。
※ロックンロールの中でもカントリー色が強い音楽を”ロカビリー”と呼んだりします。
【元々多種多様な意味合い】
60年代になると、これまた独自の発展をしていき、
ポピュラーな大衆音楽と混ざりあった物が”ロック”と呼ばれるようになり、”ロックンロール”とは少し違う意味合いを持つようになりました。
その後ロック黎明期において、様々なアプローチやサウンドが生まれていき、多種多様な音楽性を”ロック”として捉えるように変化していきました。
時代的に「先進的な事象」に対して、”ロック”と重ねられる事があり、今のような使い方もされるようになったのかなと感じます。
ちなみに「You rock !」という英語がありますが、こちらも「イケてる!」「最高!」のような意味を持っています。
最初に「多種多様な言葉が巧みに…」という話をしましたが、Rock自体が多種多様なので、本来の意味を考えるのは無粋な気がしてきました。
考え方や使い方も”自由”というのが、正解なのでしょう。
皆さん、これからもロックしていきましょう。
ギター担当:廣瀬
コメント
こういうのを先人は「概念の無いところに言葉がやって来ている」などと言った。
なお、人間も多種多様な人格として実存しているが、その本質や概念を問い把握する努力を「無粋」とは言わないであろう。
相対主義は不可知論に堕ちることにもなるのだw