かれこれ十数年の付き合いになる私の友人に
[ブーツしか履かない]
という人間がおります。
何度となく、
「スニーカー買ったら?」、「暑いしサンダル履いたら?」
と言ってきた訳ですが、かたくなに1年中ブーツを貫いております。(仕事の際はどうしているかまでは知りませんが・・・)
かくゆう私も若かりし頃は、
「ラバーソールしか履かないぜ」
みたいな頃もありましたが(車が運転できなくてすぐに頓挫しましたwww)、私自身は振り返ると、色々な職場で働いたり、様々な人と出会ったりした中で、歳とともに色々と許せる範囲が増えてきて、今ではどちらも履いているという感じです。
以前、靴を取り扱う仕事をしていた事があるので、普通の方に比べると知識はある方だと思うのですが、靴は、仕事や部活など特別なものをご利用になられる場合は除きましても、それはそれは個人の趣味が色濃く出るアイテムという印象がございます。まさに、上記の私の友人の様に。
それぞれ、人により基準があり、
「歩きやすさ」「価格」「使える期間(寿命)」「流行」・・・etc
といった点が概ね選択基準となる事が多いでしょうか。
そんな中でも、長年繰り広げられているのが
「伝統」と「革新」
の論争でございます。
具体的に、分かりやすくしますと
「革靴とスニーカーのどちらが優秀なのか?」
という論争でございます。
革靴は初期投資がそれなりにかかる事(高額)が多いですが、素材的に丈夫ですし、ソールなどを張り替えて繰り返しメンテナンスをすることにより長年使えるというメリットがございます。
それは、伝統的な手法で作られており、単純であるが故にパーツの交換がしやすく、修理がし易いというのが根底にあるからでしょうか。
スニーカーはといいますと、初期投資がそこまで必要じゃない事(安価)が多く、そもそもの販売費用から考えても修繕しながら長い年月を使用するように作られておりません。
しかしながら、それゆえに、実験的にデリケートなソールで、複数年を耐えるのは難しいが非常にカラーバリエーションが豊富な素材が使えたり、クッション性に特化した素材を使えたり・・・新技術を持ち込む事ができ、流行なども作りやすいという側面がございます。
これはまさにアンプのようだなと。
チューブアンプは伝統的な部類に入るかと思いますので、上記でいうところの「革靴」でしょうか。
デジタルアンプはスニーカーといった具合ですね。
チューブアンプは「重い、大きい、高い」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、1960年代に作られたものがまだ現存するほど長い年月使われ続けております。
初期費用はかかる、メンテナンスにも手間とお金がかかる・・・でも、パーツを取替ながら長年使えます。
対比致しますと、デジタルアンプは、「軽い、小さい、安い」というイメージでしょうか。
様々な新技術が導入されており、それだけで練習には困らない、持ち運びも簡単、宅録がそのまま出来る・・・など良いことばかりのように見える反面、修理が難しい、壊れてしまうと買い換える方が現実的という機種も少なくありません。気軽に揃えられますが、長年使い続けることが難しいのです。
長い年月、それこそ数十年使い続けたいという事でしたらチューブアンプの方が優れているでしょう。
PCに直接つないで作曲をしたいということでしたらデジタルアンプの方が優れています。
対比するものがあるとどうしても「どちらが優秀か?」と優劣を決めたくなるのもよくわかりますが、それぞれ一長一短で答えは出ないものでございます。
アナログにはアナログのデジタルにはデジタルの長所がございますので、どちらとも上手に付き合っていきたいものですね。
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