無個性が個性『バスウッド』の魅力 



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ギターを購入する際、比較の大きな部分を占める「ボディ材」。今回はそんな中でも比較的ぞんざいな扱いを受けている『バスウッド』を紹介させていただきます。

まずはバスウッドそのものについてですが、色は白色~淡褐色。衝撃に弱く、強度の低い木材と言われます。やや粘りはありますが、乾燥はさせやすく、乾燥した後の変形は少ないという特徴があります。比較的削りやすく、加工時に簡単に割れたり欠けることはありません。白系の木材なので塗装の乗りはよく、接着も容易です。

上記のような特性から、加工難度が低く、比較的安価なギターによく使わる傾向にあります。その為「バスウッドは安い木」という印象が染み付いたのだと考えられます。サウンドに関しても「個性がない」と一蹴されがちですが、実際にはものすごく素直な、バランスの取れたサウンドを奏でます。

Suhr2

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そのバランスの取れたサウンドは多くのハイエンドブランドからも評価されており、スティングレイ・ベースやアクシスで有名な「MUSICMAN」や今やハイエンドブランドの代名詞ともなっている「Suhr」の楽器にも使用されています。

決して安価な木材は音が悪い、という訳ではありません。しっかりとこだわりを持ち、完成時のサウンドをイメージして作られたギターやベースの場合は、たとえ安価なバスウッドが使用されていたとしても演奏性は高く、サウンドも素晴らしいものでしょう。

ギターを選ぶ際にはそういった製作者の意図と自分の目指すサウンドがピッタリと合うかのイメージをしながら検討し、その為のツールとして木材やパーツの知識を利用、選択肢を少しづつ狭めていくのが良いのではないかと思います。もちろん店頭にお越しいただいた場合は我々の持っている知識を総動員し、お客様と最適な楽器の出会いをサポートさせて頂きますので、なんでもご相談下さい。

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