彼が生きていたら・・・? 

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中古楽器を取り扱っておりますと、本当に新旧織り交ぜられた商品が入荷してまいります。
いわゆるビンテージと呼ばれるものから、近年に造られた最新式なものや先鋭的なものまで幅広く入荷してまいります。
それらを見ておりますと、ふと想像してしまう事がございます。

それは何かといいますと、
「あのミュージシャンがこのシステムが出来るまで生きていたら、どう使ったかなぁ~?」
という事でございます。

伝説的なミュージシャンは、時代背景もあったでしょうが、なぜか短命な人が多いですよね。
短い活動期間の中で伝説的なプレイと作品を残して去っていってしまう。

そんな彼らが、早世せずに生きていたら・・・と思ってしまう事がございます。

例えば、左利きのストラトや、ラージヘッドでリバースヘッドのモデルが入ってきた後に、
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フロイドローズ搭載のギターが入ってきたりするとですね、
「ジミ・ヘンドリックスが、フロイドローズを使ったらどうなっていたかなぁ・・・」
などと思ってしまうわけでございます(笑)。

ジミ・ヘンドリックスは1970年に亡くなっております。
フロイドローズが開発され始めたのが1976年頃より。
歴史的には存命中に存在しないので、使えるハズがないのですが、アーミングでセンセーショナルなプレイを
行っていた彼がもし、フロイドローズを手に入れていたらどんなプレイをしていたんだろう。とか。

Rickenbackerの4001が入荷して来たりすると、
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「クリフ・バートンが今も存命で5弦や6弦ベースを使ったらどうなってしまうんだろう?」
などと思うのです。

クリフ・バートンが亡くなったのは1986年ですので、もうすでに多弦ベースは開発されておりました。
しかし、ある特定のジャンル以外で当時は現在ほど多くのベーシストに使用されていたわけでは無かったと記憶しております。

5弦ベースを使用する人が多くなっていったのは、変則チューニングやローダウンチューニングが行われる楽曲が増えていった90年代から2000年代にかけてだったかと個人的には思っています。
御存知の通り、彼が所属していたメタリカは今も活動しており、現メンバーのロバート・トゥルージロは5弦ベースを使用しております。

ということは、クリフ・バートンもあの事故がなければ、おのずと5弦ベースになったんだろうなぁ。
4弦でもあれだけのプレイをしていたのだから、5弦となればどうなったんだろうか?
ジェイムズと同じようにESPで作るのかなぁなんて考えたり(笑)
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こういったことを考えていると、楽器の作りや音楽の流行も長い年月の中でかわり続けているのだなぁと感じます。
今後は一体、どういう進化が出てくるのだろうとも思いますが、そういう風に考えられるのも新しいものと旧いものが交差する中古楽器店ならではなのかもしれませんね。

 

 

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