もうかれこれ、何年前になるでしょうか。
大学を卒業し、働きはじめ、まとまった金額のものも購入の選択肢として選べるようになった頃。
初めて国産品ではなくUSA製のベースを購入致しました。
やはり、ギターやベースを弾くものにとって「USA製」というのは、いつの時代も憧れではないでしょうか。
(人によるとは思いますが)
当時は、今ほどインターネットも充実しておりませんでしたし、スマートフォンなんてものもございませんでした。
情報が少なく、多くの国内メーカーの情報を簡単に得る事も出来ませんでしたので、余計にUSA製への想いも強かったと思います。
そして、購入したのはピックガードがあるタイプだったのですが、あまりにも嬉しかったので本体に貼られているビニール製のフィルムを剥がさずに使っておりました。
個人的には、
「最初の方はフイルムを付けたままにして、少し経ってから剥がしたら、また新品気分が味わえるじゃないか」
と思っていたのでした(笑)。
そんな気持ちで、数か月過ぎたある日スタジオに練習に行った所。
先輩に偶然お会いしまして、新しく購入したベースを見て貰うと・・・
「このフィルム剥がさなアカンでぇ~。貼りついてしまったり、ノリが残ってベタベタになってまうで」
と言われました。
そんなことあるんかなぁ?と思いながらも・・・せっかくの忠告をいただきましたのでその場でフィルムを剥がしました。
その後は、普通に(?)使い続けたので、
「フィルムが、傷が」
なんてのもどうでもいいぐらいになり、先の話も忘れていきました。
数年が経ち、この仕事に就きまして色々な楽器を触らせてもらっているとフィルムが貼りっぱなしの個体も、時折入ってくる訳でございます。
そして、クリーニングの際に剥がす事もあるのですが。
ごくたまーに、剥がれなくなってしまって癒着してしまっているものやノリが残ってしまうものがあるわけでございます。
ほとんどのケース、ペロンと剥がれてくれるので、どういう環境を経るとそうなるのかまでは分かりかねるのですが・・・
確かにフィルムを貼りっぱなしにする事により実害が出るケースがあるようです。
すぐに剥がさないとダメ!という程、短い期間で悪影響が出る事は無いですが、長い年月を貼りっぱなしにはしない方が良いみたいです。
もしフィルムを剥がした時に、ノブの下やネックの下が取れない!!というような事があれば、お持ちいただければほとんどのケースで取れると思うので、そういったご相談も大歓迎です!
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