今年も梅雨がやってきます 

今年もそろそろ暖かくなってきました。気温が上がると気分も持ち上がりますね。しかし何か忘れていませんか?…そうです…夏の前には梅雨がやってきます…!!。木材を材料にしているギターやベースにとって湿度は天敵のようなものです。皆さんの愛器は大丈夫ですか?梅雨の時期には楽器に色んな影響が出るので、そんな中のいくつかをご紹介します!

①ネックが反りやすくなる

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一般的に、空気中の湿度が高くなると、木材は変化を起こしやすくなります。先述の通り、ギターは木材が材料として使われています。そしてギターやベースは弦1本あたりに約10kg~20kgの力が掛かりますので、順反りを起こしやすくなります。特にUSA製の楽器は、比較的乾燥した状況で製造されている為、空気中の水分量との差が大きくなってしまう事から、国産ギターよりも水分を多く取り込む傾向にあり、変化が起こりやすいと言われています。対策としては、出来るだけ湿度の安定した部屋やケースの中に保管しておくことで、少しはマシになるので是非試してみてください。また、演奏後にはペグを1~2巻き程ゆるめておいてあげるとGOODです。

②響きが悪くなる

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木材は空気中の水分が多くなると、内部に水分を取り込みます。分厚い塗装のギターだとそこまで大きな影響は出ませんが、アコースティックギターでは内部やブリッジには塗装がされておらず、生鳴りを重視した楽器なので、梅雨の時期には「あれ?いつもより鳴らないぞ?」と感じるほどに生鳴りは大人しくなってしまいます。また、エレキギターでもオイルフィニッシュのギターは塗膜を作らない為、影響を大きく受けてしまいます。

③電装系パーツのガリや接触不良の発生

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湿度が高くなりますと、当然金属類の劣化も著しくなります。特にエレキギターのポット類や、ジャック等は錆びやくすみが発生しやすく、ガリや接触不良につながります。小まめな掃除や点検で酷くならないうちに解消してあげましょう。普段はアンプに繋がず練習をしている方も、定期的にシールドを抜差しする事で予防になります。

最後に

いかがですか?代表的なもののご紹介ですが、これだけでもお分かりいただけるように、梅雨は楽器にとってかなり驚異的な存在なのです。愛器と長く付き合っていく為には、定期的な調整と適切な管理が大切になってきます。少しでも不安のある方は、梅雨前や梅雨明けにぜひ当店へ楽器をお持ちください。可能な限り最善なセットアップや対策をご案内させて頂きます。

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