そろそろ春が訪れる時期でございます。春は学生を筆頭に新しく楽器を始められる方が多い季節ですので、今回はエフェクターに関する基礎的な知識の一つ、接続順についてご紹介いたします!
エフェクターは自由に組み替えられるのが魅力であり楽しみの一つですが、カテゴリー別にセオリーとされる接続順がございます。絶対この順番で接続しなければならないという決まりはございませんが、各エフェクターの効果をクリアに、しっかり得たいのであれば知っておいて損はないでしょう。
接続図
[ギター]
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①ピッチシフト系(ピッチシフター、オクターバー、など)
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②フィルター系、ダイナミクス系(ワウ、コンプレッサーなど)
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③歪み系(オーバードライブ、ディストーション、ブースターなど)
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④モジュレーション系、空間系(コーラス、フェイザー、ディレイ、リバーブなど)
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[アンプ]
この接続順がセオリーになる理由は各エフェクターの特性が関わってきます。
①はギターの原音を加工する類のエフェクターですので、他のエフェクターを先に繋がない方がクリアな効果を得られます。
②は①と同様の理由で早い順番で繋ぎます。①の方が純粋な原音が必要となってきますので、②の方が後に繋ぐといいでしょう。
その名の通り音を歪ませてしまう③は、他のエフェクターへの影響が多いことからこの順番となります。④より後に繋げるとそれらエフェクトの効果まで歪ませますので、④より前につなげる方が得策かと言えます。
④は他のエフェクターを後に繋がないほうがよりクリアなエフェクト音を得られることから、後方に繋いだほうが得策でございます。
例外もあります!
今回は大きなカテゴリー分けにてご紹介させていただきましたが、エフェクターの組み合わせによってはもっと細かいカテゴリーで分けることもあります。
そして各エフェクターの使用用途や解釈によっては上記の順番とは例外的な接続をする場合もございます。
例えば、上記では紹介していないイコライザーに関しまして、原音を加工したいか歪み音を加工したいかによって、歪み系の前に繋ぐか後ろに繋ぐかが変わってきます。
歪み系のファズはインピーダンス値の違いから、先頭に繋げる場合もある特殊なエフェクターです。
その他、モジュレーション系に関しましても、さりげない効果を得るために歪み系より前に繋げる場合もございます。
まとめ
前述したとおり、上記の接続順はセオリーであり、決まりがあるわけではございません。独自の解釈によって、特殊な接続順でセッティングをするプロミュージシャンもいらっしゃいます。
しかしセオリーはセオリーでございます。セオリーに従って損をすることはほとんどございません。まずはセオリーに則り上記の接続順を覚え、その後に様々な接続順を試し自分のこだわりを見つけていってはいかがでしょうか!
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