アダプターのはなし(2) 

一口に「ACアダプター」と言ってもいくつかの種類がありますが、今回はAC-DCアダプターとAC-ACアダプターの違いをご説明します。

DC(直流)電圧とは、:極性(+/-)が一定の電圧を指します。乾電池から流れる電圧もDCです。

AC(交流)電圧とは、極性(+/-)が一定の周期で入れ替わる電圧を指します。日本国内の定格周波数は50/60Hzと定められており、これは一秒の間に50回ないし60回、極性が変わっているということを表します。

詳しくは割愛いたしますが、発電所から家庭などに送電する際ACの方が送電損失が少なくて済んだり、変圧器の使用が簡単になるといった利点があるため、日本国内のコンセントにはACで電気が届けられています。

しかしエフェクターなどの音響機器をはじめ電子回路を備えた機器のほとんどはDCで動作するのでACをDCに変換する必要があります。

そのため多くのACアダプターはACの入力をDCにして出力する機能を持ち、これをAC-DCアダプターと呼びます。
他に、本体側にACをDCに変換する機能を備えた機器もあり、そういったものに合わせたACアダプターは変圧機能のみを備え出力もACです。これをAC-ACアダプターと呼びます。

前回にも触れましたがAC-ACアダプターとAC-DCアダプターを取り違えて使用してしまうと、動作しないばかりか故障にもつながりかねませんのでご注意ください。

さてその見分け方ですが、多くの場合「Out put:DC 9V 1A」あるいは「Out put:AC 9V 1A」といったようにアダプターのラベルに記載があります(写真①)。しかし単に「Out put: 9V 1A」のように、AC・DCの記載がないものもあります。この場合は極性の記載があるかないかで見分けることができます。先にも触れましたがAC出力は一秒間に50回も60回極性が変わります。ですので決まった極性がありません。つまり極性の表記やマークがあるのがAC-DCアダプター、無いのがAC-ACアダプターです(写真②)。

さて次回はAC-DCアダプターの種類をご説明して、アダプター関係は一旦終わる予定です。

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