今回は狙った音を出せる、音作りの能力アップのお話です。
最近だとwebで検索すれば大抵の知りたい事は書いてあるので、
楽器店に試奏に行く前に検索して、動画などで紹介してあるのを見て
「多分、このエフェクターが欲しい…んだと..思う…。」と下調べをしたり
好きなアーティスト名 機材 →[検索]ということをするかと思います。
好きなアーティストが使っている機材を買った。
しかし、
同じ音が鳴らせない、
それは何故か
ネットに載っている情報は”そのまま販売サイトに進ませて買ってもらおう”という意図があるページがほとんどだからです。
楽器のスペックの紹介、カタログの側面が強いとも考えられます。
「こういう使い方ができます。」を書いてあっても、
「レコーディングでどのような使い方をしてどんな表現をしたか」
があまり書いていないからです。
その
“どのような”
が蓄積されていくと機材の扱いがうまくなっていきます。
それが、音作り力のアップです。
どこで習得するの?
その”どのように使っているか”がよく書いてある媒体が雑誌や書籍です。
雑誌の、楽器そのものの説明のページは読み飛ばしても”音作り力”のアップにほとんど影響はありません。
読んでいただきたいのはアーティストのインタビューが載っているページ、”活字の部分”です。
持っている機材をどのように使ったか、なかには録音した特定の曲のAメロで使ったピックの種類を、
何故そのピックにしたかまで書いてあるインタビュー記事や、
市販のモデルとどの部分のパーツが違うのか、何故ギターのパーツを変えたのか、
プレイのフィーリング面、テクニック面、使っているスケール、アドリブで使ったアプローチ、コードヴォイシングなどなど、
レックの時の裏技や、ライブでは再現できない音作りなど
「そこまで喋っていいの?」というようなサウンドの根幹に触れる部分が語られていたりします。
同じ機材を買い続けていてはお金が出ていく一方ですが、
どのように使ったのかを実践するのであればお手持ちの機材ででもアーティストと同じ体験が出来る部分もあるかと思います。
webに載っているのは情報のみ
webの情報は無料でアクセスできるものがほとんどで、お金をかけた情報には敵わないという面もあります。
雑誌ならジャンルを問わず多くの情報を得ることができ、
機材を使っているアーティストはその機材の情報をどう解釈したかまでを垣間見ることができます。
その、情報を解釈するプロセスが音作り力、知恵です。
今まで興味もなかった、知るきっかけもなかったアーティストを知ることもできるので知識の幅も広がります。
(webの検索では今まで調べたアーティストの関連アーティストしか出てこないですよね。)
この機会に活字の世界で音楽を見るというのをスタートされてはいかがでしょうか。
ギター担当:丹
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