皆様は「JVシリアル」という言葉をご存知でしょうか。
知っている方はすぐにピンとくるかもしれませんが、Fender Japanが1982年~1984年に制作したモデルに振っていたシリアルのことです。
今でも非常に人気が高く市場価値も高騰しているJVシリアルの製品ですが、なぜそこまで人気なのか不思議ではありませんか?
今回はJVシリアルの人気の秘密について書かせていただきたいと思います。
(個人的な見解も多少含まれていますがご容赦ください。)
・設立までの背景
当時USA製のモデルは高価なものが多く、購入へのハードルはかなり高かったため、日本の各メーカーはフェンダー社のコピーモデルを量産しておりました。
国産メーカーの作るコピーモデルがあまりにも精巧なことに脅威を感じた本家フェンダー社は、正式に日本国内でクオリティの高い自社製品を流通させようということになり、現在のフジゲンと共同でフェンダーの子会社であるFender Japanを設立するに至りました。
・Fender Japan 設立
1982年にフジゲンがフェンダー社のモデルを販売するのですが、当時本物のフェンダーロゴを使ったモデルは業界に大きな衝撃を与えました。
フェンダーのコピーモデルが大量に出回っている中、“本物のフェンダー”というブランドの影響力は計り知れないものだったと思います。
この時期に、冒頭でも申し上げました”JVシリアル”が各モデルに振られることとなります。
・JVシリアルが人気となるきっかけ
では、なぜJVシリアル期のものだけが抜きん出て人気があるのでしょう。
ざっくりではございますが、当時のフジゲンが作る製品のクオリティがあまりにも高すぎて、廉価版の製品ながら本家に勝るとも劣らない製品を作ってしまったからという説があります。
当時のことは詳しくわからないですが、
本家フェンダー「うちと同じくらいええもん作らんといてーや。うちの商品が売れにくくなるがな。これからはもうちょい質落として、本家と差つけるようにしてな。」
フジゲン「」
といった感じでしょうか。
※個人的な想像ですので、悪しからずご了承ください。笑
それほど、やはりフジゲンをはじめとする国産メーカーの技術が高かったんですね。
・人気が高い理由
というわけで、本家フェンダー社から”注意”があるまでの時期に振っていたJVシリアル期の製品は、その後の製品と比べると質が高い、とされております。
実際に大きくクオリティが違うかと言われれば分からないところではありますが、上述のような背景からJVシリアル期のモデルは人気が高く流通量も少なくなっています。
それに伴い価格も高騰しているんですね。
・まとめ
いかがでしたでしょうか。
シリアル1つとっても色々な歴史や背景があるので、とても興味深いですよね。
現在ではなくなってしまったFender Japanですが、本家フェンダーの新シリーズ”Japan Exclusive series”として、今後も国産フェンダー製品は受け継がれていきます。
フェンダー製品は当店にも頻繁に入荷がございますので、是非一度ご来店ください!
あなたにピッタリのモデルが見つかるかもしれませんよ^^
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