今回は一生懸命練習したけどイマイチ上達を感じられないという方のお悩みが解決するかもしれない内容です。
どうもお久しぶりです。前回、変形ギターのヘッド落ちについて投稿させていただいた自称、変態多弦ギタリスト、Qsicではギター担当の丹です。
さて当店ではどんなに高額なお品でも安価なお品でも試奏することが可能となっておりますがやはり
楽器好きが集まるお店なだけあって”ギターで家賃が払えるんじゃないか”と思うほどの方も多数ご来店されます。
お話をお伺いしているとどの方にも共通する要素を感じることがあったので今回はギターの練習のコツと練習で見落とされがちな落とし穴についての記事にしたいと思います。
学校で一番になりたい。サークルの中でNO1になりたい。対バンのギタリストと差をつけたい。と感じているこれからギターどんどんやっていきたいという方向けの記事となりますので、もしギターのご先輩方や、
ちょっと違うんじゃない?などの意見がございましたらコメントいただけるとありがたいです。
その1 クリックと合わせて練習すると良いの落とし穴
クリック練習なんて基本中の基本じゃないかと思われる方が大半ではないかと思います。
では、クリックとギターのみでコピーしている曲や自分のバンドの曲を練習された方は何人くらいいらっしゃいますか?
さらにそれを録音してズレているかいないか確認された方は何人くらいいらっしゃいますか?
そうなんです。クリック練習はしているけど 録音したものを聞いて確認しているギタリストとなると
その数はガクっと下がるんです。
さらにそこからライバルと差をつけるコツがあります。クリックと合っているかの確認なのですが録音してズレているかどうかを細かく確認する方法がございまして、
DAWソフトで録音してその波形の波の一番尖っている部分がグリッドの線(音符のジャストのタイミングの線)でピッタリ合っているか視覚で確認するということです。
記事を書いている私もバンドのアレンジのギター録音の際にメンバーから指摘されるまでパソコンの処理速度によるレイテンシーのせいにしていましたがレイテンシー(処理落ちによるモニターしている音のズレ)があったとしてもテンポが一定なのでズレ方が一定になっているはずなのですが正しい線に一番最初の波を合わせて波形がヨレヨレだったことがあります。
人間の聴覚による判断だと曖昧な場合というのはありますが機械が処理したものを見ると一目瞭然に自らのリズムのブレが記録されてしまっていたというわけです。
このような機材の差が、エレキギターの黎明期のギタリストよりも昨今のギタリストのほうが上達速度が早い理由のひとつではないかと思います。
最近はマルチエフェクターに付属でDAWソフトが付属することもあったりMIDIキーボードに付属していたり無料のソフトもあるので比較的お金をかけずに導入することも可能です。
その2、メタル系の速弾きもアンプでクリーントーンで練習すると良い??
この点はすべてのジャンルのギタリストがこうすると良いという要素でないのであまり詳しく書きませんが…
ソロなどのメロディを弾くシーンで “弾いている。または鳴らしたい弦以外はちゃんとミュートできているか?”というのがポイントです。
メタルやロックのソロや単音のメロディ弾きとなるとサスティンを稼ぐために必然的に歪みの量が多めになりノイズも多数でやすくなります。
例えば1弦を弾いている時にそれ以外の弦が共振するとチョーキングやビブラートしている1弦よりも共振している他の弦の音が大きくなってなにを弾いているかわからなくなるといったことや
弾いている弦の音が聞こえなくなるといったことが起こり得ます。
ピッキングしている弦はちゃんと弾けていてなおかつそれ以外の弦は共振ですら音をとめている状態というのを意識的にしないと開放弦を使えないキーだとソロで気持ち悪いサウンドになってしまうということです。
コツとしては “ゲインのツマミを最大にして余弦のノイズを出さない練習”と
歪みを一切おさえたクリーンもしくはアンプをつながない生音で弾きたいフレーズが綺麗に弾けているか確認するという両極端な練習をセットですることです。
ゲインアップしたときの余弦のノイズに関しては、ノイズサプレッサーなどで解決しようとして、ちゃんと伸ばしたいチョーキングしている音が先に消えてしまうということに見舞われて気づかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか
速弾きだけでなくカッティングのキレなどにもかかわってくる部分なので一度試されてみてはいかがでしょうか。
その3 ちょっと辛いBPMでやる
これに関しては賛成でもあり、同時に注意していただきたい点もございます。
弾けるテンポで弾いていても現状のテンポでしか弾けません。またゆっくりのテンポで運指の練習をしたほうが気づくこともあるので様々なテンポでギターを弾いてみていただきたいです。
意外とゆっくりのテンポでタイトに弾くほうが難しかったりします。
辛いBPMでやるということでいうと速めのギターリフでピッキングする側の手を固めて速くピッキングしようとしているギタリストを見かけることがあるのですが、
経験上9割方腱鞘炎になります。
デスメタルなどでよくある、トレモロでコードトーンを高速で弾くリフも弾くことがあった私が思うことはアコギの16部音符のストロークの振れ幅を細かくしたのがデスメタルなどの高速リフと似ているという点です。
振れ幅を狭めるという意味では多少は手首の”位置”を固定しているのかもしれませんが関節は非常にリラックスした状態でないと弾いていて痛みを感じるのではないでしょうか。
力ではなく振れ幅でアタック感をコントロールしている方のほうが長時間弾いていてもプレイが安定している印象を受けました。
長々と書きましたが私自身、
現役のバンドマンでなくなってしまったので毎日シビアに練習できているかと聞かれるとそうではありません…
それと、エレキギターは楽器としての歴史がまだまだ他の楽器に比べて浅いのでアンサンブルで求められる立ち位置であったり正しいサウンドの手本や決まったルールなどもございません。
そのため世の中にはギターの教則本が大量に出版されていてさまざまな練習法があってなにから手をつけたら良いのかわからないという方もいらっしゃるのではないかと思います。
絶対的に正しいことというのは存在しないので様々な視点で音楽や楽器を自分なりに分析して自分が楽しめる音楽や楽器との付き合い方を見つけていっていただきたいです。
最後にギタリストの練習に関する名言で締めたいと思います。
ザック・ワイルド「自分を見失うな!他人に耳をかすな!お前の弾きたいものを弾け」
ダイムバッグ・ダレル「ギターってのは自分なりの表現なんだから、能書き垂れずにギターに語らせろ」
ジミ・ヘンドリックス「俺が十時間ギター練習して、ああ頑張ったなと思っても、どっかの誰かは十一時間練習してる。そういうもんさ」
レス・ポール「私がギターを初めて弾いた時、6弦に指が届かなかったんだ、だから、1本抜いて5弦にした。7弦欲しかったら7弦にすればいいんだ。変えちゃいけないものなんて、この世にはないんだよ」
フランシス・ダナリー「一番良くないのは使ってる楽器のせいにすることだ。それって文章がヘタなのを使ってるペンのせいにするのと同じだ 」
ポール・ギルバート「プレッシャーや焦りを感じる必要はないんだから、先のことや結果をあんまり考えずに、今チャレンジしているフレーズや曲に没頭することは、少しだけ楽しむということに繋がるんじゃないかな。」
イングヴェイ・J・マルムスティーン「気分が乗らない時に練習しても意味が無いとアドバイスする奴は多いよね。でも俺は違う 気分が乗らない時こそ、全力で思いっきり練習するんだ。そうすれば、気分が乗ってる時の練習の効果が倍増する。」
マイケル・アンジェロ「そこにいる全ての人に3つの言葉を捧げたい practice practice practice…」
ミック・トムソン(Slipknot)「部屋で8時間は練習しろ友達を失くすまで出かけるな」「ギタリストになりたいなら、友達は持つな。家でギターをひたすら弾くことだけを考えろ。」
SRV「音楽がすごく大事だと思うようになった。
俺の心を開いてくれて、人を愛してみようという気にさせてくれた。
今こそ、精一杯、自分の限界に挑戦してプレイしなければ、意味が無いさ。
短い人生なんだからね」
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