以前店頭で「いい音がするベースはありますか?」とご質問をいただいたことがありました。
誰しも「いい音のする楽器」を持ちたいのは当然の事ですよね。
そこでまず、「いい音」とは何なのかを自分なりに考えてみました。
いわゆる「いい音」を表現する言葉は数多くあります。
「明るい」「煌びやか」「奥深い」「芯がある」「抜けが良い」「艶のある」「レンジが広い」などなど。
どれもいい音を表現する言葉ではありますが、これに当てはまればいい音かと言うと一概にそうとは言えません。
私事ではありますが、昔ベースを試奏した時に音の判別がつきませんでした。
正確に言いますと、音の違いは分かるけど良し悪しが分からない…みたいな感じです。
誰しも一度はそういった体験があるんではないでしょうか。
しかし、良し悪しは分からなくても色んな音楽や楽器に触れていると、なんとなく「好きな音」と「そうでない音」が出てきます。
私は、【いい音=自分の好きな音】と考えています。
ある人はドンシャリサウンドが好き、またある人はモコモコしたウッドベースっぽいサウンドが好き。
相反する音ですがその人達にとってはどちらもいい音なんだと思います。
「10万円以上するから」「プロも使ってるから」「先輩がいいと言っていたから」「有名ブランドだから」=「いい音がする」 とは限りません。
自分の耳で「この音が好き!」というものを判別することがとても大事なんだと思います。
では、どうすればいい音(好きな音)の判別が出来るのでしょう?
それはとにかく色んな音楽や楽器に触れて自分の好きな音を多く見つけることと、好きな音を抽象的でもイメージが出来るように なる事がいい音を判別出来る近道だと思っています。
自分の好きな音が固まってくれば価格やネームバリューに惑わされることなく、本当の意味での「いい音のする楽器」に出会える日もそう遠くありません。
皆様が、いい音(いいね!)と思える楽器と出会えること、またそのお手伝いができることを願っております^^
お気軽にコメントしてください。