いろいろなスネアの材~メタルシェル編~ 

 

前回のウッドシェル編に引き続きです!
ウッドシェル編の材によるサウンドの違いはご覧頂けましたでしょうか?
ご覧になられていない方はこちらからご覧ください!
http://gakkikaitori.com/url/4c

今回はドラム特有のボディ材”金属”です!
メタルシェルにも様々な種類と特徴を紹介していきましょう!

●超々定番材”スチール”
メタルシェルのスタンダード中のスタンダード!
金属の中でも比較的重量と硬度があり真っ直ぐ伸びるパワフルなサウンドは
“THE金属”といったサウンドをしており、有名なLudwig LM400等(厳密にはスチールだけではありませんが…)の超ロングセラースネアの材にもなっております。

また、スチールという材料は価格が低く、比較的安価なモデルが多い傾向かと思います。
もちろんメーカーやシリーズ、年式で大きく変わる事もありますが、
“安い”と”良い音”のドラムの材としては非常に優秀な材なのです!

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●硬貨シリーズ”アルミニウム”
一円玉にも使われているアルミ。
金属の材としては重量は軽く、柔らかい素材です。

一円玉を硬い所に落とした時の音量と響きを試してみればお分かりいただけると思います!
音量は比較的出しにくく、サスティーンも短め。
合金比率に違いはあるとは思いますが音量と響きに関してはこのようなサウンドです。

音量が出なくてサスティーンが短い…なんだか鉄らしくないですね(笑)
しかし、良い所ももちろんありますよ!明るく軽快なサウンドをしており、細かいタッチにもしっかりと反応する
繊細肌な素材です!

逆にメタルシェルに音量とサスティーンを求めない方にもオススメの材ですね!

●低音が効いた”カッパ―”
電気を通す素材で機械には必ずと言っていい程使われている素材ですね。
レスポンスがよく鉄のキンキンした所がカットされたような落ち着いたサウンド。
その”鉄っぽくない”サウンドからジャズドラマーもアーティストモデルが作られるようなオールドサウンドが得意な材です。
また金属シェルならではのハンマリング加工が施されているモデルもあり、
ハンマリングをするとシンバル同様に倍音成分が増え、よりジャズに好まれるサウンドになるのですね。
カッパー材にはピッタリな加工ですね!
もちろん他の材にもハンマリング加工されたモデルはたくさんありますよ!

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●硬貨シリーズその2″ブロンズ”
先程のカッパーにスズを混ぜた合金で身近な所では十円玉の他に電線や精密機器の導電材としても使われています。

銅が主な成分になっており基本的にはカッパーに似ておりますがそこにスズを加える事でより落ち着いたサウンドになり、
“マイルド”や”なじむ”と形容され、同じく金属らしからぬサウンドからある意味メタルシェルとウッドシェルとの間に位置する材かもしれませんね!

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●またまた銅の仲間”ブラス”
銅に亜鉛を加えた合金で、ご存知管楽器に多く使われる材です。
硬度は銅よりも硬く、スチールより柔らかい。
そのためサウンド面でも鉄らしい明るさを持ちながらもスチールより柔らかく、銅のように倍音が豊かなサウンドとなっております。

有名なLudwigのBlackBeautyはこの材にブラックニッケルを施してますね。

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●パッキパキ!”チタン”
強度・軽さ・耐食性・耐熱性に長けており、スネアよりも調理器具や乗り物に使われている事の方が有名でしょうか?
ドラムメーカーKitanoが世界初となるチタン製スネアを開発以来、スネア材としての良さが広まり、他のメーカーでもラインナップされるようになりました。
チタンの最大の特徴はなんといっても音量!
一度オールチタン製のスネアを叩いた事がありますが他の材とは比べものにならない程の音量!
もちろん抜けも非常によく、音が散らずにちゃんとまとまる。
バンドで埋もれるなんて事はまずないでしょう!
音量と抜けをひたすら求めるならチタンスネアをオススメします!

またフープ等も作られているので、他の材と組み合わせても違ったサウンドが得られますよ!
(僕はチタン製のスタンド類が欲しいです…笑)

ただしチタンは材料として高価で、加工にもコストも他の材に比べてかかってしまうのでチタンスネアは比較的高価な物が多い傾向にありますので狙い目は中古品ですね!

まとめ
以上、メタルの材によるサウンドの特徴でした!

メタルシェルはウッド材と違い、混ぜたり変形させたりと、素材そのものを加工する事が出来るのでこの鉄と「この鉄の中間の音」と言うものが作りやすいのではないでしょうか?

更にウッド材に比べて耐久性があり気温に強く、湿度による材そのものへの影響がウッド材よりも低いの点もメタル材の良いところですね!

前回のウッド材の投稿でも書きましたがもう一度
「あくまでサウンドを作り上げる一つの要素」
紹介した特徴は一般的に言われている特徴なのでシェル以外のパーツやシェルの厚みに違いがあってもサウンドに違いが出てくるのであくまで”参考”にしてください。

二つの投稿はいかがでしたでしょうか?
ぜひ今後のスネア選びの参考にしてみてください!!

 

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