【Warwick】シリアルナンバーから読み解く楽器の製造年 

シリアルナンバーから楽器の製造年を読み解く本シリーズ。
今回は今年で42周年を迎えたドイツのWarwickというブランドと、そのシリアルナンバーの読み解き方についてご紹介していきたいと思います。

Warwickとは

Warwickは、1982年にハンス・ピーター・ウィルファー(Hans Peter Wilfer)によって設立されたドイツに拠点を構える楽器メーカー。

1983年にStreamer Stage 1を、翌1984年にThumb Bassを発表。

高い演奏性を誇るコンパクトなボディシェイプや、レンチ1本で高さ調整が可能なナット、ビス止めされておらずドライバー不要なロッドカバーやコントロールキャビティパネルなど合理的かつ独自性あふれる仕様を多く採用しています。

また、それまであまり使用されることのなかったブビンガやウェンジなどの木材を用いることで、新たなサウンドをもたらしたモダンベースの雄として、ヨーロッパのみならず世界的に高い評価を得ています。

 

Warwickベース使用アーティスト

  • John Entwistle(The Who)
  • T.M.Stevens
  • Jack Bruce(Cream)
  • Adam Clayton(U2)
  • Stuart Zender
  • Robert Trujillo(Metallica)
  • P-Nut(311)
  • Steve Bailey
  • Bootsy Collins
  • 村田隆行
  • 櫻井哲夫
  • 中村正人 (ドリームズ・カム・トゥルー)
  • TOKIE

など多数。

シリアルナンバーの読み解き方

Warwickではシリアルナンバーによる管理がしっかりとおこなわれておりますので、製造年の確認がかなり容易なブランドです。

シリアルナンバーが記されている場所ですが、
創業~1990年代初頭まではヘッドの先に刻印されており、2段目の2桁の数字が製造年の下2桁を表しています。
例:Cxxxx/87 → 1987年製

その後シリアルナンバーの位置はヘッド裏、ペグの間に刻印されるようになります。
例:M-xxxxxx-02 → 2002年製

2007年末ごろからヘッド裏のボリュート近くに移動し刻印の方式がレーザーマーキングに変更されます。

  

製造国について

Warwickにはドイツ製、韓国製、中国製があります。

基本的にヘッド裏に記載がありますが韓国製、中国製登場前のものにはヘッド裏に記載はありません。
(キャビティのパネルにひっそりと書いていたりしますが)

このため、ヘッド裏に製造国の記載がないものはドイツ製と思ってもらって差し支えありません。


いかがでしたでしょうか。

「欲しいこのギターは何年製?」
「自分の楽器はいつ生まれたんだろう?」
というときに本ページの情報がお役に立てば幸いでございます。

ベース、ドラム、アクセサリ担当:前田

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