クラリネットにドライバーが付いてきた!…自分でネジを回して良いのか? 

  クラリネットのケースを開けると、マイナスドライバーが入っていることがあります。

クラリネットをよーく見ると、ネジがたくさん付いており、「ドライバーもあるし、楽器のネジを回してみたい…!」と思われたことはございませんか?

私は、当店でクラリネットを購入いただいたお客様には、
「ドライバーがケースに入っていますが、お客様ご自身では楽器のネジは回されないことおすすめいたします」とお伝えしています。

今回は、「なぜそのようにお伝えしているのか?」「本当にどこも触ってはいけないのか?」をご紹介いたします。

クラリネットのネジ

クラリネットには、小さなネジが30個近く付いています。キィを固定するためのネジや、キィ同士の連携の仕方を設定しているネジ、バネを固定するネジなど、目的は様々です。

管楽器リペアを勉強してきた身としては、ネジの緩みを発見するようなタイミングがあれば、よい機会と思って楽器店まで点検に持ってきていただければ嬉しいです。
…ですが、ご自身の楽器のこと知っておきたいというお気持ちもよく理解できますので、
プレイヤーの方ご自身では動かさないほうが良いネジだけでも覚えていただければと思います!

動かさないほうが良いネジ

クラリネットの場合、簡単には動かさないほうが良いネジは1ヶ所だけです。
上管の中心辺りの一番見やすいところに付いているネジです。

このネジを回してしまうと、閉じていなければいけない孔が塞げなくなってしまうこともあり、演奏に大きな支障が出てしまいます。

もしもこの場所が「緩んでいるかも…」と気になることがあれば、最寄りの楽器店やリペア工房にご相談ください。

上記のネジ以外であれば、基本的にどのネジを締めていただいても大丈夫
…なはずなのですが、「緩んでポストからはみ出ている状態を直す程度」に留めてください。

楽器によっては、ネジを締めることでキィが動きにくくなることもあります。

上のネジが緩んでポストからはみ出ている状態。下のネジが締まっている状態。

また、ネジを回すときは、ドライバーが滑ってキィに傷を付けてしまわないよう、ドライバーを持つ手と逆の手でガイドをするようにしてください。

おわりに

動かさないほうが良いネジが一番見やすいところにあるので、つい出来心で回してしまったという実体験も聞いたことがあります。

度々同じ内容となってしまい恐縮ですが、緩みがどうしても気になる…という場合以外は、できるだけ楽器店までお持ちになることをおすすめいたします!

他にもこんなことが知りたい!などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せいただければと思います。

当店では、

  • フルート/ピッコロ
  • オーボエ
  • クラリネット
  • サックス
  • トランペット/コルネット
  • ホルン
  • ユーフォニアム
  • トロンボーン
  • マウスピース/リガチャー
    といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
    買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!

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