例をあげると、ジャズマスターのブリッジがムスタングのブリッジに交換など、ギターのタイプによってメジャーどころの交換箇所というものがあります。
テレキャスターのサドルもそのひとつです。
なぜ交換されるのか
3連サドルだとオクターブチューニングが各弦で合わせることができないので、ある程度の位置でイントネーションを妥協してセッティングすることになります。
6wayサドルの仕様のテレキャスターが販売になっているなど、元来の古典的な仕様から離れたとしても音程に考慮された仕様が採用になっているのは、やはり昨今のパソコンで音楽を制作する環境、打ち込みの楽器の音程が正確になったことにより音程の曖昧さが少し許されなくなってきたからなのかもしれません。
ただ6wayサドルと3連サドルでは響きが違い、やはり3連サドルの隣の弦との干渉は音色にとって大事とのことで、3連サドルのまま音程を改善する策として行われるのがコンペンセイテッドサドルへの交換です。
ブラスの3連サドル
6wayサドル
コンペンセイテッドサドル
各弦独立したサドルには敵わないものの、サドルを斜めにすることで3連サドルでも全ての弦のオクターブチューニングをより正確なイントネーションに近づけやすくなっています。
しっかり調整すればほぼ遜色なくセッティングできます。
色々と形状があって、サドルは斜めになっていないものの、溝切りの位置の前後がうまい具合に調整されている形状のもの。
角度自体を整えてから6角レンチで固定するもの。
エレキギターも定番機種は古典的な仕様が好まれる傾向にはあるのですが、テレキャスターのこのタイプのサドルに関しては否定派の意見はあまり触れたことがありません。
Fender Custom Shopのお品にも純正仕様で載せられていることがあります。
お持ちのテレキャスターのイントネーションにお悩みの方は一度試されるのも良いかもしれません。
(※ミリ規格、インチ規格などお持ちのギターに適合するかは下調べが必要です。)
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