中古楽器店ならではの楽しみといえば、何と言っても「もう売っていない楽器に再び出会える!」ということではないでしょうか。
少し余談をお話しますと、私がバンドや曲作り的なことを始めた20年以上前は「ネット通販なんて怖くてドキドキが止まらない!」という時代でした笑。
なので、気づいた頃には「生産が終了している!もう買えない!」ということも多くあり・・・。
そんな買い逃してしまったり、当時は非常に高額だったりで、手に入れられなかった楽器と再び巡りあうことができるのも中古楽器店ならではだと思います。
先日もお久しぶりにRolandの「SoundCanvas SK-88Pro」を買い取りさせていただきました!
今回はその「SoundCanvasシリーズ」について書かせていただきたいと思います。
Roland SoundCanvas とは?
SoundCanvasとは、Rolandが90年代に生産、販売をおこなった音源モジュールの総称です。
音源モジュールが「SC(SoundCanvas)」、音源モジュールにキーボードを装備したタイプが「SK」というモデル名となっています。
※上記画像の「SK-88Pro」は「SC-88Pro」という音源モジュールにキーボードが装備されたモデルです。
1991年に「SC-55」という音源モジュールが発売され、そこから90年代に多数のモデルが生産されました。
中でも1996年に発売された「SC-88Pro」は大ヒットとなり、まさに「DTM」というものを世に押し出すきっかけとなったモデルと言えるかと思います。
さて、そもそも音源モジュールって何?
音源モジュールについては、10代や20代のお若い方にはあまり馴染みがないかもわかりませんので、ここで音源モジュールのお話を。
音源モジュールとは鍵盤などを装備せず、音源やエフェクトなど「音声を作る部分」のみが詰め込まれた機材です。
まだまだ、PCだけでは音楽制作が難しかった90年代、2000年代。
音源モジュールは音楽制作にはなくてはならない機材でありました。
いつのまにか「PCだけで十分じゃない?」という時代になりまして、現在では見かけることが少なくなってきた印象です。
でも、音源モジュールの良さももちろんあります!
①PCを立ち上げなくてもMIDI対応キーボードと音源モジュールがあれば演奏できます!
②レトロな音源モジュールですと、現代的なクオリティではないからこその「質感」が楽しめます!
③PCの買い替えによる設定のめんどくささがない!
④現行で発売されている音源モジュールは別次元のクオリティ!
など、良い面もたくさんございます!
SoundCanvasの質感を楽しむ!
SoundCanvasもソフトウェア音源化されており、便利に使えるようになっております。
そちらももちろん良いのですが、上述したような「レトロな質感」については、やはり実機だからこそ出すことができる魅力ではないかと思っております。
たしかにUSB端子が無いとか、ディスプレイがカラーじゃないとか、現代に比べると不便な部分はあるのですが、私的には画像のように「VOLUMEボタンを押したらデモ音が鳴る仕組み」などがなんとも愛らしく思えております(主観が強すぎるのですが笑)。
大ヒットモデルの「SC-88Pro」であっても、Qsicがオープンした15年前と比べると流通量が少なくなってきておりますので、ぜひ見かけられた際はお試しされて見てくださいね♪
また、買い取りのご依頼もお待ちいたしております!
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