クラリネット奏者のみなさん ”レジスターキイを押していないのに音が裏返る” けれど、楽器や自分の癖のせいかな、という経験はないでしょうか。
ミリ単位の小さなことですが、調整でかなり吹きやすくなる場合がございます。
今回はクラリネット歴10年目の私の実体験から、一部の症状をご紹介したいと思います。
こんな症状が起こっているかも?!
今からご紹介する症状は一例ですべてが同じ原因とは限らず、基本的なタンポが破れていない状態であったり、バランス調整がおこなわれている状態でのお話になります。
バランスやタンポのあたりが合っていない状態は、まず専門のリペアラーによる調整が必要です。
上記が問題ない場合に”レジスターキイを押していないのに音が裏返る” という症状が出た場合は、リングの高さが原因かもしれません。
演奏時に音孔を抑える力が強すぎるとキイが下がってしまい、リングが低くなることがございます。
リングが低くなると・・・
上図赤色の矢印のキイを見ると、リングの内側の煙突と呼ばれる部分のほうが高く、リングは煙突よりも低くなっています。
指で抑えて演奏する際にこのリングが低い状態ではその上にあるキイがうまくトーンホール(音孔)を塞ぐことができなくなります。
そうするとレジスターキイを押していない状態でも上の音に裏返りやすい症状が出てしまうことがございます。
リングの高さを上げることで指先は力みすぎずに楽にトーンホール(音孔)を塞ぐことができ、連携するキイもしっかりと隙間なく塞がるようになりました。
クラリネットの演奏ではこのリングの高さにより操作性や演奏のしやすさが大きく変わります。
程よい高さとご自身の吹きやすい高さにできれば、連符や早いフレーズももっと練習が楽しくなるかもしれませんね!
まとめ
いかがでしたか。
同じようなお悩みを持った方の参考になれば嬉しいです。
このように大きな調整ではなく、奏者ひとりひとりの吹き方や力に合わせた微調整で演奏の快適さを追求することができるのが管楽器の奥深さでもあります。
他にもこんなことが知りたい!などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せいただければと思います。
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