買取の決まったギターはクリーニングや調整などを経てウェブショップへの掲載や店頭での販売に並ぶわけですが、ここ1ヶ月ほどは音が出なくなった(電装系に不具合の出ている)エレキギターを治していることが多かったように感じます。
各PUのON/OFF/タップの3wayミニスイッチが3つ、ブリッジポジションのみの強制ONのスイッチに、ピエゾピックアップのシステム(マグネチックのみ、MIX、ピエゾのみの3way切り替えミニスイッチ)も搭載されていた商品の手直しがなかなか骨の折れる内容でした。
4弦サドル下のピエゾの音量のみ極端に小さくほぼ出ていない症状だったので、ブリッジユニット側のハード面の不具合を疑っていましたが、蓋を開けてみると配線を受けているソケットに問題があったようです。
フロントPUが断線しているということもあり、作業工程が多い内容の修理でした。
ピックアップの断線とは
ピックアップはマグネットにワイヤーがくくりつけられている構造をしています。
ワイヤーが切れている状態を指してピックアップの断線と言います。
・ピックアップ断線したピックアップは配線をポットなどから取り外して抵抗値を測ろうとしても抵抗値が測れない、抵抗値を測っている数値が安定しないなどの症状が出ます。
・配線してあっても全く音が鳴らない
・音が出ても小さい音量
たまたま断線位置がわかりやすいものがあったので写真を撮りましたので添付しておきます。
ワイヤーがかなり細いのでちょっとしたことで切れることがあり、電装系のパーツ交換や、ストラトタイプなど、ピックガードを外す際などには注意が必要です。
故障しているものを実際に見る機会があると、こうも繊細かつ細かなパーツの集合で構成されていることを再認識させられますね。
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