ドラムヘッドの話題の中、「CS」といった単語を耳にしたことはあるでしょうか。
ドラマーには常識なのですが、ドラマーじゃない方や初心者の方はピンとこない場合がほとんどではないでしょうか。
CSとは「コントロールサウンド」の略で、プラスチックドラムヘッドのオリジンであるREMO社の商品名ですが、別メーカーのCSと似た仕様のものを「CS系」と表現することも少なくありません。
今回はそんなCS(コントロールサウンド)の特徴をご紹介してまいります。
コントロールサウンドとは
CS(コントロールサウンド)とは、REMO社の商品ラインナップの一つで、ドットと呼ばれる5mil厚の丸いフィルムをヘッド本体に重ねたもの。
ドットはクリアは表から、コーテッドには裏から貼られています。
その名の通り、ミュートによりトーンを調整する狙いがあると思われますが、副産物的に高い耐久性も手に入れています。
基本的なラインナップとして
- CONTROL SOUND CLEAR(クリアの表面にドット)
- CONTROL SOUND COATED(コーテッドアンバサダーの裏面にドット)
- CONTROL SOUND X COATED(12mil厚コーテッドの裏面にドット)
- CONTROL SOUND COATED EMPEROR(エンペラーコーテッドの裏面にドット)
- CONTROL SOUND COATED EMPEROR X(10mil 2plyのコーテッドの裏面にドット)
- BLACK X(スエード加工を施した10mil 2plyの裏面にドット)
などがあります。
また国内では珍しいですがCSクリアとコーテッドにはドットが白いホワイトドットがあり、都市伝説レベルですがブラックドットとサウンドのニュアンスが違うという噂もあるようです。
サウンドの特徴
装着されたドットにより倍音が適度にカットされタイトなトーン。
「コッ」というような中域にフォーカスしたアタックが特徴でいわゆる抜けるサウンドです。
またマイク乗りも良く、レコーディングなどでも重宝されています。
比較的パワー感を必要とするロックやメタルなどを演奏するドラマーに好まれる印象が強いCS系ですが、トニー・ウィリアムス氏などジャズドラマーにも愛用者の多く、CSはREMOの名作と言えるでしょう。
ベース、ドラム、アクセサリ担当:前田
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